5月23日(水)、松山バスティン研究会主催で、池川礼子先生の講座「楽譜から音楽性豊かな演奏を引き出すには?」が開催されました。受講者から寄せられたセミナーレポートより、当日の内容と様子をご紹介いたします。
♪ 今回の講座のポイント
・ 「忘れさせないための努力をする」ことが必要である
・ バスティンは全調メソッドであり、楽典を重視しているため、IではIのグループ(CGF)、IIではDAEの5指のポジションを理解させる。
・ Iでは、シャープ、フラットの臨時記号を難しいと思わせない=黒鍵がついていると嬉しいと思わせる
・ 形式を分析して、同じところや違うところを見つけさせる
・ ペダルを踏む前にリズムを足で動かしてみせ、そのときにグランドピアノの構造(中身)を見せる
・ 音階は弾かせた後、5線ノートに書かせ、記号も書く
・ 主要三和音をと転回形をグッズなどを使用したり、弾かせたりすることで覚えさせる
♪ 講座の感想
導入期にバスティンを使用していない生徒は、ブルグミュラーに入っていてもその曲の内容を理解していなかったりします。講義の最初に池川先生が「ブルグミュラーが弾ける子はその内容を知っているべき」とおっしゃったことで改めて、繰り返しの必要性、生徒が注目して面白がるグッズの使い方、シャープ、フラットのあるなしで曲のムードが違うことに気付かせるなど、わかっているようでも丁寧に出来ていない事がたくさんあるなと思いました。次の講座も楽しみにしていますので、よろしくお願いいたします。(Report: 谷口弥生)