【実施レポ】作曲家によるピアノ曲解説第2弾 ~3/8巣鴨・嵐野英彦先生~

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2007/03/16

blog_070308sugamo.jpg昨年大好評だった嵐野英彦先生の講座が、今年も開催されました。「作曲家の観点から良い演奏への学習法、指導法を学べる講座」という事で、急に冬に戻った寒い1日でしたが、たくさんの先生が受講されました。

楽譜を読むにあたって、「バロック以前の音楽」と「ウィーン古典派の音楽」の違い、やコラールの重要性等のお話を伺い、知識の蓄積、経験の必要性を、ひしひしと感じた後でいよいよ5線紙の登場。
昨年は音楽の講座を受けるのに5線紙を持っていないとは(一人だけいらした記憶が・・。)とあきれられてしまいましたが、今年はほとんどの先生が、持参(流石!!)。そして昨年は、「ちょうちょ」がいかに優れた曲であるかを分析しましたが、今年は、クーラウ作曲作品55-1のソナチネの冒頭を5線譜に書き写して、動機が順次進行か、跳躍進行か等を確認し、音の進行を観察する事が、「音楽の抑揚」を知る事に結びつき、書く事によって、より分かりやすくなる事を、体験しました。

講座の後半は、ステップで人気の曲から、先程書いて確認したクーラウのソナチネ、ブルグミューラー作曲アラベスク、三善晃作曲波のアラベスク、ギロック作曲フランス人形、バスティン作曲聖者が町にやってくるの5曲。そして今年のコンペティションの課題曲から、バレリーナの悲しみ、きりん、スクランブル交差点、小さな葛藤 の4曲を、音源を交えながら、解説していただきました。

モチーフや和声感等 やはり「作曲家からの視点」ならではの捉え方を解説して頂き、充実した時間を過ごしたと共に、自分で作曲をすると、もっと分かることがたくさんあるのだろうな!と感じさせられた2時間でした。(Report:小西裕美子) 


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