【実施レポ】ロシア人作曲家・バイオリニストによる公開レッスン&コンサート ~12/8福山~

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2006/12/15

061208fukuyama-russia.jpg 12月8日、福山シャインローズステーションは、くらしき作陽大学と共催で、同大学モスクワ特別演奏コース教授陣による公開レッスン&ミニコンサートをリーデンローズふくやま小ホールにて開催させていたしました。当日の講師は、作曲家のアルチョム・アガジャーノフ先生と、ヴァイオリニストのアナスタシア・チェボタリョーワ先生。入場無料のこの企画には、約140名の聴講者が来場しました。
 
Pf.アルチョム・アガジャーノフ先生の公開レッスンは先生のお人柄が表れていてとても温かいものでした。雄大で、音色をオーケーストらの楽器に例え、一緒に演奏して下さりながら響きを感じながら進められました。
元々作曲家でいらっしゃる先生ならではの理論と演奏法を融合させた指導法が好評、と言うモスクワコースの学生さんの評判を聴いて今回お呼びするに至ったアガジャーノフ先生は、作品を理論的に分析され、アナリーゼによる和音の響きを感じながら演奏するよう、ご指導されました。曲のイメージを生徒に押し付けるのではなく、生徒自ら引きださせるような問いかけが印象的でした。生徒と一緒に演奏することによって、言葉ではなく「音」や「音楽」を直接伝えるレッスン形式はとても効果的でした。同時に、音色や響きをオーケストラの楽器に例えたり、ピアニッシモをいかに小さく美しく、繊細な音で響かせるかによって聴衆は聞き耳を立てて静かに聴いてくれるというお話も興味深かったです。
レッスン後の先生自身のSolo演奏も素晴らしいもので、ドラマティックでダイナミック。Vn.アナスタシア・チェボタリョーワ先生とのデュオはさらにお二人の音楽に引き込まれ、チェボタリョーワ先生の美しさに(容姿、音色とも)会場は感動の渦に巻き込まれてしまいました。これぞロシア!!世界第一級の生演奏を楽しませていただきました。
受講後、来場者からは、「もっともっと練習して色んな曲を勉強したい!」「また機会があれば是非受講したい!」という、意欲的な声が寄せられました。私自身、今後は和音の響き、音色を大切に又曲のイメージをしっかり持ちながらピアノに向かいたいと思います。 (Report: 福山シャインローズステーション・落合浩美) 

【公開レッスン受講生】
♪ 和田実日子(わだみかこ・小4)バッハ:インベンション第1番
♪ 中川真理恵(なかがわまりえ・中2):ショパン:ノクターン遺作嬰ハ短調
♪ 小林絵里(こばやしえり・一般):ラフマニノフ:前奏曲Op.32-10ロ短調

【ミニコンサート曲目】
♪ バッハ:平均律 前奏曲とフーガ へ短調BWV880
♪ ラベル:ラ・ヴァルス
♪ ショスタコーヴィチ=ツィガノフ:24の前奏曲Op.34より第10、第2、第12、第21、第20番
♪ メンデルスゾーン=ハイフェッツ:「甘い思い出」Op.19-1
♪         〃         :「真夏の夜の夢」よりスケルツォ
♪ パガニーニ=クライスラー:ラ・カンパネラ


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