2006年10月23日（月）宮崎の西村楽器本店ホールにて、諫山隆美先生をお招きし、「モーツァルトのピアノソナタ」の講座を開催いたしました。　

諫山先生には、前日の宮崎支部ステップのアドバイザーもお願いし、「誰でも弾ける？！グリッサンド」という題でレクチャーもして頂きました。グリッサンドのレクチャーは、小さい生徒さんから大人の方まで興味深げに聴き入ってらっしゃいました。前列にはたくさんの生徒さん達が集まり、目を輝かせながら食い入るように見ていたのが印象的でした。
1本指で弾けるモーツァルトの「バターつきパン」の曲を諫山先生からご紹介して頂き、西村楽器店さんのご協力で楽譜を販売させて頂いた所、早速ある先生の生徒さんが自宅に戻り、親子で弾かれたそうです。ピアノの演奏では、お母様より上手な子供さんもグリッサンドとなると大人の指には勝てず、お母様の方が上手にグリッサンドが出来ることがとても悔しいようで、何回もチャレンジしていたようです。親子で一緒に肩を並べて楽しそうに音を奏でている様子が目に浮かび、とても心温まるお話を聞かせて頂きました。

翌日は、モーツァルト生誕250年にあたる記念の年ということで、「モーツァルトのピアノソナタ」の講座をして頂きました。生徒さんがモーツァルトの作品を学ぶ目的から、モーツァルトの短い生涯の中で書かれた多くの作品や、その時代のエピソードなど、大変興味深いお話をたくさん聞かせて頂き、とても勉強になりました。諫山先生が作成された、モーツァルトの年表や作品一覧表がとても素晴らしく、音楽史のあまり得意でない私としましては、これからこの資料を大いに活用させて頂こうと思っております。総体的にモーツァルトの作品を長めて、色々な角度からの知識を得ることが出来ました、と先生方からも好評でした。（Report:　山崎光希子）