*ピアノのためのメヌエット K.1e、K2
*ピアノソナタ K.545
*デュポールのメヌエットの主題による変奏曲 K.573
講座はモーツァルトの名前の由来から、また両親の生い立ちの歴史のお話しから始まりました。
ボードには先生が、ザルツブルグを中心として、オーストリア、ドイツそしてパリまでの地図を書いてモーツァルトの生誕から亡くなるまでの彼の足跡を話になりました。
モーツァルトの演奏、指導の際に使用する楽譜の版についてのアドバイス、また、版によっての違いなどを説明していただきました。
また、メヌエットについては、作られた当時の時代背景や出版までのいきさつ、他のメヌエットの演奏もありました。
K.545は演奏を交え、ペダルの入れ方など指導上のポイントの説明後、「あくまでも絶対と言う解釈ではなく1つの参考にしてください」との注意がありました。
デュポールは時間が少ない中、変奏曲を1つ1つ弾いて下さりながらそのヴァリエーションの演奏ポイントを手際よくまとめてのお話で締めくくられました。
講座後、多くの受講者の方々からは、大変解りやすい説明と興味深いお話で次回への期待が多く寄せられました。中にはご父兄も何人かいらしており、楽譜に熱心にメモを取っておられました。「久しぶりに大学での講座を聞いた気分です」とのご意見もありました。実際に、音楽だけでなく、本当に世界史の授業をまでも受講できたようなすばらしいひと時で、あっという間の2時間でした。また、全ての曲を演奏して頂きながらの講座は受講者にとってはとても贅沢な講習会だったと思いました。
次回は、その様な歴史や音楽史についてはプリントして頂き、演奏解釈の時間をもっと沢山取れるようにした方が良いかなと感じております。大雨で肌寒い日にもかかわらず、熱い講座が続きました。
(Report:仙台中央支部支部長 庄司美知子)
【GoogleAdsense】