2006.6.8『五感を使って音で遊ぼうVol.2』
"台所用品を打楽器として使用しますので、おひとり2から4種類程ご持参ください"こんな呼びかけに胸ふくらませ持ち寄ったざる、チーズきり、しゃもじ、サラダスプーン、ミニ洗濯板、茶筒等々、6月度の東京音楽研究会は勢ぞろいした台所用品と一緒に始まりました。講師はザルツブルグのモーツァルトテウム音楽大学オルフ研究所で「動きと音楽」を学んだ鈴木郁子会員です。
まず、最初はコミュニケーションのための「仲間探しゲーム」でカードが配られました。カードにはいろいろなポーズがかいてあります。そのポーズどうりの格好をして仲間をみつけ二人一組になりました。ペア同士いすで向き合って座ったあと、一人は部屋の外へ、残った一人は自分の服装や髪型などを一カ所変えて待っています。部屋の中に入ってきた人は変化したところにをみつけ、見つけた人には"ごほうび!"となりました。
早速打ち解けた雰囲気の中で、講座は続けられました。ひとりが目隠しをして中央においた椅子に座りに行きます。その誘導は、言葉ではなく持ち寄った台所打楽器です。大事な通信手段として奏でる"音のリズム"なんと真剣な音だしになったことでしょうか?通じなければ即事故につながります。目隠しメンバーが全員椅子に到着した時は、会場中大きな安堵のため息に包まれました。
次は「音とスペースを使って」で床全体にガムテープでおおきな家を作りました。それから各グループごとに好きな色のビニールテープで自由な形のお部屋をつくりをしました。床いっぱいにかかれた部屋の中でひとりずつポーズをとり外のメンバーはどんな感じか想像力いっぱいに発表したり、楽器をもって家のまわりに集合し、中にはいった一人がいろいろな部屋に入るとその部屋の楽器が鳴りだし楽しい即興音楽会となりました。
どんなリズムでも大丈夫、中のメンバーも好きなお部屋に飛んだりはねたりまさに自由気まま、ここで鈴木郁子講師は"ピアノを教える時も何が伝わるかいろいろ言わずに簡素にするということが大事である"と強調されました。シンプルなリズムの世界の貴重な体験となりました。この時間楽器となってリズムをいっぱい奏でてくれた台所用品たちは、各家庭にもどってきっとすてきな味付けをしたに違いないでしょう。(Report:宮本聖子)
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