【実施レポ】「おはなしとピアノ演奏」からのアプローチ~大阪・多喜靖美先生~

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2006/05/15

060515osaka.jpg 2006年5月15日、三木楽器開成館にて、多喜靖美先生によるセミナー、「おはなしとピアノ演奏」からのアプローチ~音楽表現の指導法~が行われました。
 多喜先生がアメリカの協会で演奏された際、ピアノを弾いたあと、「ありがとう」を言われたことに感動されたそうです。このご経験から、音楽をするこどもたちに「自分でやっているのは、人を喜ばせることなんだ」ということを体験させるのはピアノの先生としての仕事だと思われた、というお話からこの日のセミナーはスタートしました。
 最初に、この4月に行われた「音楽の宝箱」コンサートで演奏された、おはなしとピアノ演奏による『ずんずんまっすぐ歩いてゆくと』(作・越智典子)の実演を森山純先生の朗読で見せていただきました。そのあと、多喜先生が勉強会で指導された、いくつかの作品についてもビデオを見せていただき、また抜粋して実演していただきました。この企画ステージには多くのメリットがあります。1:演奏者とナレーターは共演者であり、お互いに表現力を高め合える。2:自分のレベルに合った曲を選曲でき、「おはなし」の内容を考えて弾くことで表情豊かに演奏できるようになる 3:大曲を聴くのに慣れていない聴き手にも飽きさせず、楽しんでもらえる。4:文章のイメージに合う曲を探す中で、よく知られた曲ばかりでなく、あまり知られていない曲の中にも心引かれるものがたくさんあることに気付くことができる・・・等です。
 対象者や演奏する場所によって(特に病院など)選曲や言葉遣いに配慮するなど、留意しなければならないこと、曲と言葉の時間配分、曲ばかりでなく言葉も、聞いただけで聴き手に伝わるようなもの(例:ピアノのふたを閉じて、その上でリズムを刻む曲)を織り込むことなど、具体的なアドバイスをたくさんいただき、11月3日のステップへの大きな道しるべとなる講座でした。
(Report:山本和美)


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