【実施レポ】バロックダンスへのご招待~つくば・浜中康子先生~

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2006/04/21

 つくばsolaステーションとピティナつくば支部主催で、4月4日(火)、つくば市アルスホールにおいて、浜中康子先生の公開講座「バロック・ダンスへのご招待」を開催しました。参加者全員がダンスのステップを体験するということで、先着40名様までという定員を設けましたが、当日はお天気もよく桜満開の中、54名もの皆様にお集まりいただきました。ピアノの先生方は勿論、声楽の方や弦楽器の方にもご参加いただき、交流もできました。
 まず、つくばsolaステーション代表の米元えり先生から、当ステーションでの初めての講座開催であること等のお話があり、その後、いよいよ講座。最初から最後まで2時間以上に及ぶ間、皆さんイスに座ることなく頑張りました。浜中先生のご主人様でヴァイオリニストの伊藤誠さんにもご同行いただき、生演奏の音楽でステップを踏むという貴重な体験ができました。実際に踏んだステップは、ブーレ、メヌエット、ガボット、そして、最後に浜中先生の踊り「フォリア」(ヴァイオリン:伊藤誠、ピアノ:米元えり)の鑑賞。とても充実した時を過ごすことができました。その内容に関しては、私が説明するより、皆様の声をお届けした方が良くわかると思いますので、以下をご覧下さい。なお、この他にも日吉明美先生はじめ、時代背景に触れる事ができた事、自分の足で実際に体験できた事、等、たくさんの声をいただきました。バロック・ダンスの講座を引続き開催して欲しいというご希望が多数ありましたので、今後また計画していく予定です。(Report:岡部玲子)

バロックダンスの講座に出席して・・・

◆ 以前から大変興味のある講座でしたが、今回初めて(やっと!)参加させていただきました。第1回目のため、取り上げてくださったのは、メヌエット、ブーレ等、大変なじみのある舞曲。今まで、頭と耳ではよく分かっているつもりでしたが、浜中先生にバロック時代の基本のダンス・ステップを教えていただき、リズムの取り方、動き方、姿勢や優雅な物腰等のお話を聞きながら、会場で実際に自分で踊ってみると、これまでの舞曲の知識がいかにうわべだったかを痛感いたしました。特にブーレでの『拍』の重要性は、自分で踊ってみて、初めてその本当の意味が分かりました。『舞曲』を生き生きした音楽として演奏をすること・・・ピアノを学ぶ生徒達にその大切さを伝えること・・・。当時の踊りを再現し、自分の体の中で、同じダンス時間を共有することで、一歩、その世界に近づいた気がいたします。バロックダンス講座・・・歴史を駆け抜けて、伝統の始まりに接した有意義なひとときでした。最後にお手本で踊っていただいた浜中先生の素敵な踊りが印象的!これからの講座の継続を心待ちにしています。(ピアノ 鎌田えみ子)

◆ ウィンナーワルツ、ハバネラ、タンゴ等、音楽と舞曲は表裏一体となって歴史を刻んできたことを感じている。音楽を演奏する人、学ぶ人、教える人にとって舞曲の基本的ステップが踏めることは必要不可欠のことではないかとも思っている。なかなか実際に身体を動かして踊る機会のない日本の現状で、今回の企画は音楽家にとって貴重な体験だったと思う。声楽家は全身を人前にさらすのが宿命で、その為、かれこれ25年体型を省みず(犯罪とも言う)レオタードを着て、踊りの真似事を続けてきた。ピアニストの皆様もこれからの演奏の糧に、これを機会に様々な舞曲を踊ってみてください。Shall we dance? (声楽 阿部理香)


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