【実施レポ】即読譜奏のすすめ~東広島・池川礼子先生~

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2006/03/29

20060329.jpg3月29日(水曜)東広島市高屋福祉センターにて 池川礼子先生による 「即読譜奏」のすすめ講座を東広島バスティン研究会、東広島ステーションの主催で行いました。前日雪が降るなど、参加者の交通の便の心配もありましたが東広島市以外からも遠く広島市内、福山地区などからも出席者があり31名の参加となりました。
池川先生の「この世の中に名曲はたくさんあり 寿命が延びたからといって全部が弾けるわけではない、その名曲を一曲でも多く弾くためには譜読みが速ければ速いにこしたことはない」と、言う力強いお言葉から始まり それを裏付けるお話やグッズをたくさん紹介していただきました。
譜読みの大事な点~見るー考えるー弾くー聴くー感じる・・・この中の考える、聴く、感じるの頭文字のKをとり この3Kは特に大切で、受講している私たちも 弾くところまでは行くけどその先の感じるところまでは、弾かせるだけで精一杯で抜けていた、そこまで行かなかったと考えさせられました。譜読みが速ければ苦労せずに考え、聴き、感じるピアノを弾かせられるのだと先生のお話から改めて確認しました。

ただ読んで弾くだけではなく最初から音楽的に弾けるようになる方法として、「音程」の意識、その意味なども盛り込み鍵盤上での練習方法や 「リズム」、「和音」においては色々な響きを感じさせ 読み方は1つ1つ数えて読むのではなく横読みに馴らす方法、作曲者からの「メッセージであるある記号」=楽語を考えながら表現させ、「フレーズ」・・生徒にシールを使って色々な調で作曲させそれをどんどん弾かせる方法でより指の回りもポジション取りもよくなりまとまって読める、そのほか「構成」や「作曲家」の情報も入れるなど盛りだくさん内容が読譜に含まれている事も確認させられました。

また表現に結びつけるためにイメージの持ち方、それを引き出すために曲のイメージをきちんとした国語能力で楽譜に書かせる事など取り入れも新鮮で、逆に当たり前のことなのかともしれないと思いました。弾きたいという想い・思いは きちんとした読譜能力がある事により弾くことへの意欲、練習のはげみにも繋がっていくのだと考えさせられる 先生の情熱と楽しく素敵なお人柄に圧倒された2時間でした。
 池川先生にはこのあと7月の東広島地区ステップのアドバイザーにもお越しいただけますので私たちステーションメンバー=東広島バス研はこの講座を励みにまた日々のレッスンにどんどん取り入れステップに取り組みたいと思います。 

出席者からの感想:
・イメージの豊かな生徒を育てるには、教える立場である自らもイメージを育てていくことが必要だと思った。
・ 池川先生はとても親しみ易く 講座内容は 参考になる話ばかりでした。バス研パワーをあらためて感じた2時間でした。
・先生がご自分でおっしゃっていたように、早口で聞き取りづらい箇所はありましたが、想いはとてもよく伝わり、なるほどと思う事項がたくさんありました。よって、池川先生の講座は「テクニック」「おんがく性」についても受講してみたいと思う。
・素晴らしい生徒がいるということはやはりよいレッスンをしているからだということを改めて感じました。こういう講座に参加して是非自分のレッスンに少しでも取り入れたい。
・速読譜奏のすごさはわかったので もう少しくわしく聞いてみたい。
・目からうろこの2時間だった。すぐに取り入れてやってみたい。
(Report:中野美香)


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