今治ステップに続き、その翌日に関先生による講座が開催されました。参加者は30~35名、指導者に限らず、中にはコンペステップ参加者もちらほら見られ、望月楽器店内の、普段、子供のグループレッスンに使用している一室にピアニストの音が鳴り響きました。
今治というゆったりとした時間の流れの土地で、イタリアの風情溢れるお話しを交えながら、ブレーシア国立音楽大学大学院で学ばれた数多くの知識をもとに、時にはピアノに向かって演奏家、時にはホワイトボードを使ってのお話が展開されました。
世界のピアニストが愛するショパンは、ドイツの作曲家だけからではなく、チマローザ、ガルッピなどのイタリアの作曲家から学んだことを、年代別に演奏を踏まえて紹介。モーツァルトが生誕250周年で騒がれる中、それ以上の天才も存在したのではないか...という一説も。
また、なぜこんなにもショパンのピアノ曲が好まれるのかを、誰もが知っている「夏の思い出」を例にとって、"はるかなおぜ~"の転調の部分が、人の脳波を動かし、感情が揺れ動くのだ、と。会場がそろって思わず首を縦にふった一瞬でした。
最後は、関先生のサイン会をもって終了、ドイツ音楽に溢れた日本の一角にイタリアの風がふいた一日でした。(Report:渡邊千恵)
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