音楽教材研究会とピティナフォローアップ企画による講座「楽しい練習方法」が、東音ホールで平間百合子先生をお迎えして開かれました。
指は心の召使い、心の中で歌っていることを演奏を通して伝えるのには?心からの感動を音に出来る「基礎」についてのお話が先生の素晴らしい演奏と共に進められました。
リズムは体全体で感じて欲しいけれど、体を揺らしすぎると体の中心もずれてしまうので注意が必要である。腕を広げて移動して弾く時はお妃様になったような気持ちで、優雅に動かす、ペダルは ひいたら 離して 踏んで をドイツ語のような発音で話して伝えている等、ユーモラスで魔法のような先生のお言葉に生徒達の喜ぶ様子が目にうかぶようでした。右足、左足の重さの違いを先生と一緒に玄関まで歩いて体験してマーチのリズム、拍を感じたり、ご自宅の近くのトチの木の実の落ちる音や落ち葉の音を聞いてみたり、見えないボールを4分音符や8分音符で突いてみるまねをする、などの情緒あふれる、イメージを大切にする指導法はとても参考になりました。スケール・カデンツやアルペジオを大切にする練習、指使いは漢字の書き順と同じなので基本的なことをきちんと覚える、など基礎の練習の大切さ、そして生徒の一歩、一歩の進歩を喜ぶ気持ち、なども述べられていました。
基本を勉強することは希望を手に入れる事、知識はパワーである、楽譜に命を与える事ができるのは私たちだけである、好きな事に価値があると思えたら何よりも素晴らしい・・とのお話で締めくくられました。受講者からは「先生のレッスンに対する情熱、音楽に対する深い気持ち、表現力を引き出す言葉がけのすばらしさ、言葉がけの大切な事、を感じました。」との感想をたくさん頂きました。 (Report:高橋 悦)
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