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【速報】第1回リスト国際音楽コンクール(ローマ、イタリア)レポート/赤松林太郎先生

2018/12/10
第1回リスト国際音楽コンクール(ローマ、イタリア)レポート

ローマのハンガリーアカデミー(ファルコニエーリ宮殿)にて第1回リスト国際音楽コンクールが開催されました。初回となるこのコンクールは2018年11月28日~30日の3日間にわたり、実施されたピアノ部門と室内楽部門に50組が参加しました。

審査員は以下のとおり。

  • イシュトヴァーン・セーケイ(スペイン、カタリーナ・グルスカ音楽学校) István Székely (President: Professor at Katarina Gurska Conservatory, Madrid)
  • ユリアンナ・キッシュ(ハンガリー、ダヌビア・タレンツ音楽監督) Julianna Kiss (Director of Danubia Talents)
  • ロベルト・ガレット(イタリア、サンタ・チェチーリア音楽院) Roberto Galletto (Professor at Conservatorio Santa Cecilia, Roma)
  • ドラホミラ・ビリゴヴァ(イタリア、アルフレード・カゼッラ音楽院) Drahomira Biligova (Professor at Conservatorio Alfredo Casella, L'Aquila)
  • 赤松林太郎(洗足学園音楽大学、大阪音楽大学) Rintaro Akamatsu (Profesor at Senzoku Gakuen Collage of Music & Osaka Collage of Music)

2日間にわたり熱演が続いたピアノ部門カテゴリーEでは19名の中から、全部門で最高得点を出した田母神夕南さんが最高位・第1位を獲得して、フィレンツェの名門メディチ家が主催する”Ordine Civico Mediceo”でのリサイタルをはじめ、スペイン、ハンガリーの数都市で公演が約束されました。
最終日に行われたピアノ部門のカテゴリーBではマルタ在住の12歳のダフネ・デリカータ(Daphne Delicata)がラフマニノフの『楽興の時』を演奏しましたが、これがコンクールであることを忘れさせるような人間性・芸術性を表しており、私の師のひとりであるジャン・ミコー先生がかつてイタリアで審査したという「10代の少年」(10歳でローマデビューしたダニエル・バレンボイム)の話を思い出しました。19世紀で最も偉大なリストが演奏家であること以上に重要な働きを果たしたローマに、こうして皆が引き寄せられているのを感じるばかりです。

コンクールの公式スポンサーであるCASIOによって練習用の楽器が提供され、若いカテゴリーの優勝者を代表して、カテゴリーCのマーテー・プシュカシュ(Máté Puskás)にカシオ賞が授賞されました。また12月1日に同会場でCASIO Sound Tradition Festival Stage 赤松林太郎ピアノコンサートが開催されました。会場の外まで椅子が並べられ、盛会のうちに終えることができました。企画協力はPropart Hungary Bt.

なお、コンクールの様子はハンガリーテレビM5が密着して、ニュース番組で速報が伝えられました。以下のリンク先からご覧いただけます。

Piano Cat.B 2004年生まれ以降、自由曲12分 第2位=紅野苺
Piano Cat.D 1996年生まれ以降、自由曲25分 第2位=植野萌雅
Piano Cat.E 年齢制限なし、自由曲30分 最高位・第1位=田母神夕南
第2位=渡辺愛
Piano 4 hands Cat.D 1996年生まれ以降、自由曲20分 第3位=岩下榛華(フルート)、河村飛鳥(ピアノ)

ピティナ編集部
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