"アロハ国際ピアノフェスティバル"に小塩真愛さんが招待演奏者として出演
"アロハ国際ピアノフェスティバル"に [リポート◎上仲典子先生] |
今年で3回目を迎えた「アロハ国際ピアノフェスティバル」が、6月7日~15日、ハワイ州ホノルル市のハワイコンベンションセンターで開催されました。このフェスティバルは、ハワイ出身のピアニスト中道リサさんが音楽総監督を務め、地元ハワイをはじめとして、アメリカ本土やアジアのピアノ教育の発展に寄与すべく、年1回行われています。 世界屈指のリゾート地であるハワイは、クラシック音楽と縁遠い印象を受けますが、実はハワイ州は、アメリカ全州の中で全体の人口に占めるピアノ人口が最も多い州であり、レベルの高い教育が行われているのです。
コンペティションセンターの正面。期間中、レッスン、コンサート、ワークショップが毎日開催されました。 |
今回のフェスティバルは、初日のオープニングコンサートを皮切りに、ジュリアード音楽院教授のマーティン・キャニン氏等による個人レッスン、公開のマスタークラス、指導者向けのワークショップが行われ、更に毎夜、講師陣によるソロリサイタルも開催されました。また、PTNAから派遣されました小塩真愛さんは、招待演奏家としてオープニングコンサートで演奏し、隅々まで行き届いた細やかな表現力で、会場を魅了しました。フェスティバルがクライマックスを迎える7日目にはコンクールが開かれ、6歳から23歳までの参加者が、日頃の鍛錬の成果を競い合いました。真愛さんの妹の小塩真優さんは、中学生の部で審査員全員一致の第1位となり、加えてエレン・マサキ賞を受賞、来年のフェスティバル受講全額免除の権利を手にしました。最終日には入賞者コンサート、講師全員によるピアノアンサンブルコンサートが開かれ、連弾から2台12手までのバラエティに富んだプログラムに、演奏者も観客も楽しめるコンサートとなりました。
次回は、来年の同時期に開催の予定です。日本の学校は学期中にあたりますが、コンクールのみのエントリーも可能ですので、皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
コンベンションセンター内で、毎晩コンサートが開かれましたが、コンツェルトを2曲演奏下さいました、中道リサ先生とご一緒に。 | ピアノを囲んで、音楽が鳴り止む事がありません。 | フェスティバル期間中、キャニン先生のレッスンを3回と、マスタークラス(公開レッスン)を、受講させていただきました。 |
小塩真愛さんより Profile・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小塩真愛:4歳よりピアノを始め、二本柳奈津子氏に師事。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において、C級銀賞、併せて審査員特別賞、E級金賞、併せて読売賞、洗足学園前田賞、Jr.G級ベスト賞、F級ベスト賞、G級銅賞、併せて洗足学園前田賞を受賞。また第3回PTNA福田靖子賞選考会において奨励賞を受賞。2007年6月、ミラノのマルツィアーリ音楽院にてマスターコース受講。同月イタリア、ヴァルセシア国際コンクールジュニアD部門にて2位受賞。これまでに、岡原慎也氏、金子恵氏、藤井一興氏、椋木裕子氏、ピオトル・パレチニ氏、アンリ・バルダ氏らのアドバイスレッスンを受講。現在、黒田亜樹、二本柳奈津子両氏に師事。
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