実に「今週はコンペ!」という時になって、声を失いました!?
指導者がしゃべれないと、本当に困りますね。
先週末、ホールでリハーサルをしました。これはいつも、本番より緊張するかもしれない行事です。「リハーサル」1回には、私が3回レッスンをする分くらいの効果があると思います。
同じ門下、良く知っている子どうしでも、昨年からの積み重ね、日々の練習の良し悪しが見えます。
本番の日は聴けないかもしれない他の級の子たちの演奏を聴けますが、当然、同じ級、同じ曲に取り組む子が演奏する場合は、更に興味津々。すごい刺激です。
その上、とてもよい響きのホールとピアノ。弾くごとに、自分の音が聴けるようになるようです。
私は客席から生徒たちに声をかけるのですが、ホールの響きによって、マイクを使うとかえって聴き取りにくくなります。今年は地声で、滑舌を良くして叫び続けました。
5時間近く!
「水分補給しないでしゃべり続けるといけない」と、以前声をなくしたとき耳鼻科で言われていたのですが、今回は、水も少し我慢してしまいましたし・・・・
どうしたら治るかというと、「しゃべるな!」とのこと。
ラストレッスンは、何とも静かな不気味なレッスンです(笑)
でも、こんな時にも良いことはあります。
皆、私の声にならない声を一生懸命聞いてくれます。何故か返す言葉も内緒話の声で(笑)。
第74回のエピソードで「チェックシート」なるものを作った話をしましたが、その曲ごとのポイントではなく、仕上げのための、チェックポイントを書き、確認しました!
「OK?NO?」とジェスチャーで!
なんと、一つも「OK」と思えないという子もいて、愕然!!
是非、皆さんも確認してみてください!
そして、目標に向かって、自分のしてきた努力に自信と誇りを持って、ステキな音楽を披露してください!
~チェックポイント~
1、良く歌っていますか?
2、フレーズの最後はていねいですか?(聴いていますか?)
3、リズムは、弾んで楽しそうですか?
4、美しく響く音で、弾いていますか?(指先はしっかりして、腕は楽ですか?)
5、心をこめて弾けましたか?
6、バランスは聴いていますか?
7、強弱ははっきりしていますか?
9、弾いている曲のステキなところ(好きなところ)は、たくさんありますか?
人に伝えたい事(気持ち)は、はっきりしていますか?
10.感動して弾けましたか?
(11.音色は変えられていますか?※)
※高学年以上用かもしれません
武蔵野音楽大学ピアノ専攻科卒業。武田宏子氏・吉岡千賀子氏に師事。バスティン・ メッソードの講師として全国各地で講座を行う一方、地元鹿児島ではピアノ指導法研 究会を主宰。生徒育成においては、ジュニア・ジーナ・バックアゥワー国際コンクー ル第2位輩出のほか、長年にわたりピティナ・ピアノコンペティションにて高い指導 実績を全国にアピール。特に1999年度は、ピティナ全国決勝大会のソロ・デュオ・コ ンチェルト部門に計7組の生徒を進出させ、ソロF級で金賞、コンチェルト初級で優 秀賞などを受賞した。導入期から上級レベルの生徒までまんべんなく育て上げる指導 法は、全国のピアノ指導者の注目の的となっている。ピティナ正会員、コンペティシ ョン全国決勝大会審査員。ステーション育成委員会副委員長。
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