「弾」という字には、「弾む=はずむ」という読み方もあります。
ピアノを弾いて心も「弾む」と良いですね。
「弾む」ということを体感してみてください。ゴムのボールなどを持って、テーブルの上で手を弾ませてみてください(動画もご覧ください)。腕もらくらく、ボールと一緒に、自然に弾んでいませんか?「スーパーボール」を床にぶつけるとピョーンと勢い良く飛びますね。あのイメージで思い切り手を弾ませたとき、自然に腕(の脱力)を使っています。p>
「弾む」楽しさで心も弾んで来たのでは?
何気ない楽しい体験が、ピアノを弾くときの腕の脱力につながり、響きのある音を出すことに生かされるはずです。
ピアノを弾くときも、腕が自由になってこそ、らくらくと音が弾むのです。
ピアノを弾くときは、心が弾むことが、とても大切なことです。
音に勢いや明るさが加わります。
「弾む」つながりでもう一つ!
リズムが「弾む」ことも大切です。
たとえば、あまり気分がのらないまま曲を弾いているとき、一部のリズムをたたいてみてください。
何も考えずたたくと、つまらない(覇気のない)リズムが生まれています。「それ、楽しい?」と聞きくと、ほとんどの人が、「???」。ただ事務的にたたいています。
そこで、手本を示しながら楽しくなるまでたたいてもらいます(強制的に!汗をかく時もあります)。その時、もちろん腕はスーパーボールのように弾むイメージで。それで、曲の演奏に戻ると、とても生き生き。弾んだリズムで弾けるようになっています。心が弾んだ結果でしょう。
「弾く」と同じ漢字を使う言葉「弾む」。これが「弾く」ときにとても大切だと思います。
武蔵野音楽大学ピアノ専攻科卒業。武田宏子氏・吉岡千賀子氏に師事。バスティン・ メッソードの講師として全国各地で講座を行う一方、地元鹿児島ではピアノ指導法研 究会を主宰。生徒育成においては、ジュニア・ジーナ・バックアゥワー国際コンクー ル第2位輩出のほか、長年にわたりピティナ・ピアノコンペティションにて高い指導 実績を全国にアピール。特に1999年度は、ピティナ全国決勝大会のソロ・デュオ・コ ンチェルト部門に計7組の生徒を進出させ、ソロF級で金賞、コンチェルト初級で優 秀賞などを受賞した。導入期から上級レベルの生徒までまんべんなく育て上げる指導 法は、全国のピアノ指導者の注目の的となっている。ピティナ正会員、コンペティシ ョン全国決勝大会審査員。ステーション育成委員会副委員長。
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