第20回 努力の差が結果の差
「リエ先生。聞いてください!私の生徒さんの一人が、7年間、毎年2回ずつ受け続けてきたコンペの予選に今年初めて受かりました。しかもD級です!」
弾むような喜び一杯の声で、クライアントさんから報告の電話がかかってきました。
数日後に別の先生から。
「30人の生徒さん全員が、夏のコンペの予選が通りました!」
やり遂げた!という達成感で満ち溢れた明るい声です。
どちらも素晴らしい成果。
なかなか出来る事ではありません。
でも、二人の先生には、いくつかの共通点があります。
● 自分が目標とするゴールがはっきりしている
● そのためのプランが立てられている
● どんどん行動している
● やることリストを作り、取りこぼしのないように丁寧にチェックしている
● 習慣を続けることが出来る
● 5年、10年後の大きな夢に向かって、その過程としてコンペを捉えている
● 生徒さんを100%信じている
● 生徒さんを愛し、本気で向き合っている
● あきらめるということは、ありえない
● 優先順位をしっかり持ち、時には手放す勇気も持っている
● そして、自分責任意識が高い。
頑張った成果が出せなかった時、思いとおりにいかなかった時。
人は他人を責めたくなったり、「運」の悪さを呪いたくなったりします。
でも、自分の中に解決を見出そうとせず、外側に原因があると思っている限り、状況を待つしか打つ手はないのです。
ジェームズ・アレンはこう言います。
「運のいい人とは、強い信念を持ち、数々の犠牲を払い、
粘り強い努力を続けてきた人である」
「トウモロコシの種からは、トウモロコシ以外のものは決して成長しない。
あるいは、イラクサからはイラクサ以外のものは決して成長しないのは明らかな事です」
きっと、2人の先生は、きっと本番でうまくいかなかった生徒さんの演奏を見ても「あ?あ!どうして、あんな風に弾いちゃうのよ」とがっかりしたり、怒ったりしないでしょう。
「あ?あ!いったい誰の生徒さん?それは、わ・た・し」と軽やかに言うでしょう。
「ちょっと!どうしてこうなっちゃう訳?」と思わずに「私が教えたから、こうなっちゃったのね」と思うでしょう。
すべてに原因と結果がある。
それは、すべては自己責任。
今月のお勧めの本は、私のコーチからいただいた本です。
文字数も少なく、読みやすく、深い学びと気づきがあります。
じっくりお読みください。
「きっと!すべてがうまくいく」 ジェームズ・アレン