ピアノとコーチング

第16回 「先生自身の親子関係」~読者からのご相談への回答~

2008/05/15

さて、今月もピアノの先生からのご質問をいただきました。
皆さんでご一緒に考えてみましょう。

リエ先生。
私の悩みを聞いてください。
わが子を見ていると「どうしてさっさと練習を終わらせないの?」「やるって言ったのに、ぜんぜん出来てないじゃない」と、ついついせかしたり強く叱ってしまいます。よそのお子さんとのレッスンではじっくり待つことが出来るのに、どうしてわが子の場合待てないのでしょう?
待てないどころか、日頃のストレスを娘にぶつけしまうこともあります。先日も「お母さんは、生徒さんばっかりにいい顔をして。ずるいよ」と言われたので、ついカッとして「生意気言うんじゃないの!」と怒鳴ってしまいました。自室にこもって泣く娘の声を聞きながら、こんなバトルをやめるには、どうしたらいいのかと悩んでいます。

お便りありがとうございます。私も同じ母親として、わかる、わかると頷きながら読みました。先生は、バトルをストップさせたい。親子関係をもっと良くしたいと思っていらっしゃるのですね。その気持ちを尊重して、本当は娘さんとどんな関係になりたいのか考えてみましょう。

○先生の理想の親子関係を聞かせてください。
○娘さんが納得して行動を起こすためには、どのようなアプローチをしたら良いと思いますか?
○笑顔で会話うまく進む時もあるはず。
 そんな時の先生の状態(心や体)を教えてください。
 なぜうまく会話が進んだのでしょう。
○「待つ」ことのメリットは?
 デメリットがあるとしたらどんなこと?
 この場合、どういう選択がベストだったのでしょう。
○娘さんがお母さんに1番言われたくない言葉を知っていますか?
○もし、その言葉を言ったら、どうなりますか?

親は、誰よりもわが子を愛しています。
それなのに、結果を得ないと心配で、ついしつこく言って子どもを追い詰めてしまう時もあります。
そんな時、お子さんはどんな表情になっていますか?
もしかしたら、先生は自分の都合で物事を進めてしまったかもしれません。
忙しかったり、疲れていたり・・・心に余裕のない時って、相手のペースが読みにくいですよね。

まず、一呼吸つきましょう。

そして、思いついた言葉をそのまま感情的にぶつけたら、どうなるかイメージするといいですね! そう、仮説を立てるのです。
こんな言葉をかけたら、きっとこのように相手に伝わり、こんな行動に結びつくだろうなと戦略を立てるのです。
2,3種類考えられたら素晴らしいですね!
客観的に自分とわが子を観察する習慣をつけると、「感情」と「事実」との絡み合いをコントロールすることが出来るようになります。

仕事、家事、子育てとお忙しい先生。

今日から、わが子との会話の時間を気持ちの良いゴールデン・タイムにしましょう。わが子を思うからこそ、上手にサポートできるお母さんに!
会話の時間は、認め合え、許しあえ、元気をもらえる時間にしたいですね。


私がメンバーになっている共育コーチング研修会では,「大きな耳・優しい目・小さな口」をモットーにペアレンツ・コーチングを広め、さまざまな教育機関にボランティアで出張コーチングセミナーをしています。

生徒さんに出来ることなら、わが子にも出来るはず!
「出来ない」なんて決め付けないで、幸せな親子関係になるためにも自らを変えていきませんか?

共育コーチング研究会


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