ピアノとコーチング

第08回 「フィードバックしてみよう!」

2007/09/19

「眼から鱗」とはまさにこのことです。
最近、私は、30人の友人から私のコミュニケーションに対しての360度フィードバックをもらいました。このテストによって、自分が思っている自分と周囲から見た自分、両方の視点を知ることができました。

フィードバックというのは、忠告や批判、アドバイスとはちがいます。
これは、軍事用語の1つとも知られ、「砲弾の着眼点が目標からどの位ずれているか伝える」という意味です。

レッスンでのフィードバックは、先生〈親〉が生徒〈子ども〉に、その子が周囲にどんな影響を与えているか、もしくは、相手にどう思われているか、ありのままの事実を伝えます。
私たちが、自分の感覚だけで判断できることには限りがあります。
しかし、外からの視点は、気づきを起こし、自分で作ってしまった思い込みの囲いから出るきっかけとなります。自分がやっていることを客観的に知ることで、目標まで後どのくらいなのか、どのくらいずれているのかを知ると、具体的な軌道修正が可能になります。


フィードバックをする時の基本的な姿勢としては

・ フィードバックをする前に許可を取る(望まない相手に対してのフィードバックは余計なおせっかいになってしまう)
・ 相手の人間性ではなく、行動に焦点を当てる(×「ぜんぜん練習しなくてやる気がないんだから」  ○「3日間で合計20分練習していました」
・ 具体的に言う(×「まあまあだね」  ○「3小節目の音がきちんと聴こえてきたよ」)
・ 事実のみを写実的に言い、相手と共有する。良い悪いの判断、評価を加えない
・ 伝わっているかどうか確認する(×言いっぱなし  ○「私の言い方、きちんと伝わっていますか?」)
・ 変化の可能性のあることだけを言う(×「手が小さいね  」○「音が飛ぶ時に肩と肘があがっていました」)
・ アドバイスは、相手が望んだ場合か、断ってからする
・ 相手の成長を願って、誠実に事実を言う
・ タイミングよく言う(時期を逃すと効果が減ってしまうので、言いにくいことも出来るだけ早く言う〉
・ 自分の考え、感じていることを思いやりと責任を持っていう。(×「○○先生も言っていたけれど・・   ○「先生は、こう思います」」
・ 判断を確実にするため、なるべく多くの信頼できる人からフィードバックをもらうよう勧める

いかがでしょう。
フィードバックは、先生、生徒という関係であっても、相手を尊重し対等な立場で行います。フィードバックをするだけではなく、皆さんご自身も多くの方からフィードバックをもらうことで、ありのままの自分を知る機会をつくってみませんか?


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私が行ったのは「タイプわけ360度」のテストです。
他人が自分をどのように思っているかを知ることができて、眼から鱗がどんどん落ちます。


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