連載の趣旨
今月から始まる新連載『グランミューズな大学生』は音大ではなく一般大学に通い、学業との両立をしながらもピアノへの強い情熱を持ち、多くの演奏活動や各種コンクールで活躍している大学生を毎月1人ピックアップし、インタビューしていくというものです。
近年、アマチュアという存在がピアノの世界に限らず様々な分野領域で大きくなっています。ことにピティナでも、金子一朗氏の2005年度特級グランプリをはじめグランミューズ部門(旧アミューズ部門)に参加している方々の活躍には目を見張るものが多数あります。その中でもこの連載では「大学生」にスポットを当て、彼ら彼女らが何故音大を選択しなかったのか、それでも何故ピアノを弾くのか。過去、現在、未来にピアノとどう付き合ったのか、付き合っていくのか。彼ら彼女らに「何がプロとアマチュアを区別しているのか?」、「そもそもピアノ演奏にプロもアマチュアもあるのだろうか?」などの問いを問うてみたい。アマチュアという存在、ことにこれから長いピアノライフが始まる大学生へのインタビューを通して、ピアノとの付き合い方に様々な道があることが見えてくれば良いと思いながら、この連載を始めたいと思います。
連載を担当するのは私、石川伸幸です。私自身も一般大学に通いながらピアノを学び、ステップやコンペに参加している大学生です。どうぞ、よろしくお願いします。
慶應義塾志木高等学校卒業、慶應義塾大学文学部在学中。小学校時代はサッカーに、中学校時代はボクシングに打ち込む。高校在学中より本格的にピアノを習い始める。ピアノと室内楽を多喜靖美氏に、作曲を糀場富美子氏に師事。慶應義塾ピアノ・ソサィエティー(KPS)、慶應義塾カデンツァ・フィルハーモニー(室内楽サークル)メンバー。第1回ピアノ愛好家コンクール(アマチュア&シニア部門)第1位。国際アマチュアピアノコンクール2007(B部門)第2位。第31回ピティナ・ピアノコンペティショングランミューズ部門(Yカテゴリー)地区本選優秀賞。