【こどものためのJAPAN6-2】 発表会で弾きたい全音JAPANピース2
2011/06/30
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`発表会で弾きたい全音JAPANピース'をご紹介する特集第2弾の今回は、テレビや雑誌でもお馴染みの作曲家・青島広志氏による、「ビートルズの主題によるソナチネ」です!まずは、どれも魅力的な以下3曲を、どうぞお聴きください。
青島広志/ビートルズの主題によるソナチネ/第1楽章イエロー・サブマリン
青島広志/ビートルズの主題によるソナチネ/第2楽章ミッシェル
青島広志/ビートルズの主題によるソナチネ/第3楽章オブラディ・オブラダ
ビートルズの魅力
全世界が熱狂したイギリスのロック・バンド、ビートルズ...。解散後40年、4人のメンバーのうち2人が亡くなった今も、圧倒的な人気を誇っている歴史的スターですね。素晴らしいメロディーラインとシビレるハーモニー、そして時に意外な転調...。私も中学生の頃にその魅力に開眼し、高校では「ビートルズの会」まで結成して、全身でその音楽を味わったものです。そのビートルズの楽曲の中から、人気曲3曲(「イエロー・サブマリン」、「ミッシェル」、「オブラディ・オブラダ」)をテーマとしたものが、この作品「ビートルズの主題によるソナチネ」です。
「ビートルズの主題によるソナチネ」とは
作曲者・青島広志氏は、'ブルー・アイランド氏'の愛称を持つ、大人気作曲家。テレビや雑誌、書籍などで、そのユーモア溢れる辛口トークを楽しまれている方も多いでしょう。東京芸術大学大学院修了後、最も多くの作品を生み出された1980年代の後半に、この曲は書かれました。「一般の人々が聞いても違和感を感じない穏健な手法」(ご著書「作曲家の発想術」より)をモットーとされている青島先生。作曲家としては異色のそのマルチなご活動から、人々が喜ぶツボを知り尽くされた先生ならではの、サービス精神たっぷりの楽しさが、この「ビートルズの主題によるソナチネ」には溢れています。
この作品の魅力は
まず最初に歌われるテーマが、良く知るビートルズの名曲という時点で、嬉しくなりますね。聞いて楽しんでいたものを、自分で気持ちよく弾けることの楽しさといったら、ありません!またそれが発展して、原曲にはないメロディーやハーモニーが加わることの面白さが、ここにはあります。ソナタ形式による一楽章では、提示部・展開部で発展された「イエローサブマリン」が、再現部で感動的に再登場する嬉しさが、緩徐楽章の二楽章では、もともとウラノリの4ビートだった「ミッシェル」が、その雰囲気を汲んで3拍子で歌い上げられる気持ちよさが、そしてロンド形式の三楽章では、ノリノリな「オブラディ・オブラダ」の間に、ヨハン・シュトラウス「春の声」や、モーツァルト「魔笛」が勢い余って登場してしまう可笑しさが、各々存分に楽しめます。もちろんそれを聴く発表会のお客様方には、大受けすること間違いなし!です。
ソナタ形式を学ぶ
楽譜には、作曲者によって「A」「B」「C」といった練習番号のような記号が付されています。また、それに従った詳しい楽曲解説が冒頭に記されているので、弾いて聴いて楽しむだけではなく、ソナタ(&その簡易版ソナチネ)という音楽様式を学ぶ格好の教材にもなります。この楽譜は、ピースとしては少々お値段がお高い(1冊945円)のですが、それだけの価値は十分にあるように思います。ビートルズを知る世代も知らない世代も、今ではYouTubeなどで手軽にその名曲を聞くチャンスはありますね。時には、そんなクラシック以外への興味も広げつつ、名曲をテーマとするからこそ分かりやすい様式学習を、青島先生ならではの面白可笑しい切り口から味わってみるのも、楽しいですね!
青島広志/ビートルズの主題によるソナチネ/第1楽章イエロー・サブマリン
青島広志/ビートルズの主題によるソナチネ/第2楽章ミッシェル
青島広志/ビートルズの主題によるソナチネ/第3楽章オブラディ・オブラダ
ビートルズの魅力
全世界が熱狂したイギリスのロック・バンド、ビートルズ...。解散後40年、4人のメンバーのうち2人が亡くなった今も、圧倒的な人気を誇っている歴史的スターですね。素晴らしいメロディーラインとシビレるハーモニー、そして時に意外な転調...。私も中学生の頃にその魅力に開眼し、高校では「ビートルズの会」まで結成して、全身でその音楽を味わったものです。そのビートルズの楽曲の中から、人気曲3曲(「イエロー・サブマリン」、「ミッシェル」、「オブラディ・オブラダ」)をテーマとしたものが、この作品「ビートルズの主題によるソナチネ」です。
「ビートルズの主題によるソナチネ」とは
作曲者・青島広志氏は、'ブルー・アイランド氏'の愛称を持つ、大人気作曲家。テレビや雑誌、書籍などで、そのユーモア溢れる辛口トークを楽しまれている方も多いでしょう。東京芸術大学大学院修了後、最も多くの作品を生み出された1980年代の後半に、この曲は書かれました。「一般の人々が聞いても違和感を感じない穏健な手法」(ご著書「作曲家の発想術」より)をモットーとされている青島先生。作曲家としては異色のそのマルチなご活動から、人々が喜ぶツボを知り尽くされた先生ならではの、サービス精神たっぷりの楽しさが、この「ビートルズの主題によるソナチネ」には溢れています。
この作品の魅力は
まず最初に歌われるテーマが、良く知るビートルズの名曲という時点で、嬉しくなりますね。聞いて楽しんでいたものを、自分で気持ちよく弾けることの楽しさといったら、ありません!またそれが発展して、原曲にはないメロディーやハーモニーが加わることの面白さが、ここにはあります。ソナタ形式による一楽章では、提示部・展開部で発展された「イエローサブマリン」が、再現部で感動的に再登場する嬉しさが、緩徐楽章の二楽章では、もともとウラノリの4ビートだった「ミッシェル」が、その雰囲気を汲んで3拍子で歌い上げられる気持ちよさが、そしてロンド形式の三楽章では、ノリノリな「オブラディ・オブラダ」の間に、ヨハン・シュトラウス「春の声」や、モーツァルト「魔笛」が勢い余って登場してしまう可笑しさが、各々存分に楽しめます。もちろんそれを聴く発表会のお客様方には、大受けすること間違いなし!です。
ソナタ形式を学ぶ
楽譜には、作曲者によって「A」「B」「C」といった練習番号のような記号が付されています。また、それに従った詳しい楽曲解説が冒頭に記されているので、弾いて聴いて楽しむだけではなく、ソナタ(&その簡易版ソナチネ)という音楽様式を学ぶ格好の教材にもなります。この楽譜は、ピースとしては少々お値段がお高い(1冊945円)のですが、それだけの価値は十分にあるように思います。ビートルズを知る世代も知らない世代も、今ではYouTubeなどで手軽にその名曲を聞くチャンスはありますね。時には、そんなクラシック以外への興味も広げつつ、名曲をテーマとするからこそ分かりやすい様式学習を、青島先生ならではの面白可笑しい切り口から味わってみるのも、楽しいですね!
須藤 英子(すどうえいこ)
東京芸術大学楽理科、大学院応用音楽科修了。在学中よりピアニストとして同年代作曲家の作品初演を行う一方で、美学や民族学、マネージメント等について広く学ぶ。04年、第9回JILA音楽コンクール現代音楽特別賞受賞、第6回現代音楽演奏コンクール「競楽VI」優勝、第14回朝日現代音楽賞受賞。08年、第8回オルレアン国際ピアノコンクール(フランス)にて、深見麻悠子氏への委嘱・初演作品が、日本人として初めてAndreChevillion-YvonneBonnaud作曲賞を受賞。同年、野村国際文化財団、AsianCulturalCouncilの助成を受け、ボストン・ニューヨークへ留学。09年、YouTubeSymphonyOrchestraカーネギーホール公演にゲスト出演。現在、現代音楽を中心に、幅広い活動を展開。和洋女子大学・洗足学園高校音楽科非常勤講師。
ホームページ http://eikosudoh.webcrow.jp/
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