音楽雑誌ショパンでは、2010年1月号および3月号以後、人気の高いショパン作品のアレンジ楽譜を付録とします。ピティナではこの企画に賛同し、2010年3月号からピアニストによる録音と演奏動画の作成をショパン編集部と協力して行うことにしました。
11月号は本企画締めくくりの一曲です。終わりを飾るのにふさわしい曲はやはりこれ。エチュード作品10の3「別れの曲」でしょう。この動画は洗足学園音楽大学の協力によって演奏・撮影されたものです。演奏者は洗足学園大学音楽学部ジャズコースの藤岡久瑠実さん。会場は洗足学園音楽大学ブラックホールレコーディングスタジオです。
エチュード「別れの曲」
10月号は説明不要の有名曲、エチュード「革命」です。演奏は今月も黒田亜樹さん。ジャズバージョンの楽譜は様々な演奏方法が考えられそうな素材ですが、今回は原曲よりやや遅いテンポを採用し、スイング感の強いスタイルで弾かれています。やさしいバージョンはいつもと同じく、原曲の魅力そのままに、音の数を少なくして平易にしています。
エチュード「革命」
9月号は人気の大曲「バラード第1番」です。今月の演奏は黒田亜樹さん。ジャズバージョンは大人っぽいミドルテンポのアレンジです。やさしいバージョンは情熱的なコーダ部分も含まれていますが、原曲の魅力はそのままです。
バラード第1番
8月号は大曲「ピアノソナタ第3番」です。演奏は松本あすかさん。ジャズバージョンは第一楽章をモチーフにしたミドルテンポのアレンジです。やさしいバージョンは第三楽章。音は少なくても原曲の音楽的魅力を良く残しています。
ピアノソナタ第3番
7月号の曲は明るく華やかなことで人気の「バラード第3番」です。今回も演奏は松本あすかさん。松本さん曰く、久木山先生の編曲は「手に入ってくる」ととても達成感があって楽しいそうです。ぜひ挑戦されてはいかがでしょうか?やさしいバージョンも、これはこれで一作品の風格があります!
バラード第3番
6月号はコラボ企画4回目。今回の曲は「スケルツォ第2番」です。ピアニストは松本あすかさんにバトンタッチ。いつもながら、ジャズバージョンは凝った作りで、楽譜を見るとけっこう難しいです。そんなことを感じさせず楽しく演奏されているのはさすがですね。
スケルツォ第2番
バラード第4番
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ