ルイ・ディエメ Louis Diémer
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【参照】http://www.piano.or.jp/enc/news/2012/07/18_14529.html
Louis Diémer (1843-1919)ルイ・ディエメ
フランスのピアニスト・コンポーザー、パリ音楽院でマルモンテルに師事。1887年、師の後を継ぐ。E.リスレール、A.コルトー、I.ナット、R.カサドシュらを輩出した。そのピュアーで優雅なピアニズムは多くの作曲家たちを魅了し、フランクの《交響変奏曲》、サン=サーンスのオーヴェルニュ狂詩曲、第5協奏曲《エジプト風》をはじめ、数多くの名作がディエメに捧げられた。フランス古典曲やチェンバロの復興にも尽力し、ピアノ曲、室内楽曲、歌曲のほか、編曲・校訂譜多数。その作品は今日全く演奏されない。
3e CAPRICE Op.28 カプリス 第3番 ホ長調
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更新 (録音日:2006年7月5日)
1881年。近代フランス音楽の華やぎを予期させる小品。シャブリエやドビュッシーにも通じるセンスが見られよう。敏捷さ、軽快さがディエメの特色として挙げられる。エノック社刊。
3e ORIENTALE Op. 36 オリエンタル 第3番 変ホ長調
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(録音日:2006年4月24日)
スペインと並んで東洋のエキゾティズムも当時のサロン音楽の格好の題材であった。ディエメは7曲の「オリエンタル」を作曲している。1886年、デュラン社から出版。
RÉVEIL SOUS BOIS, Étude de concert Op. 44 木陰の目覚め、コンサート・エチュード
【♪ 試聴する(Youtubeへ)】 (録音日:2006年4月24日)
全編にトリルの練習曲としての効用を持つ。作曲家が書くピアノ曲ではなく、ピアニストが書くピアノ音楽としての意義がここにある。こうした「伝統」はロベール・カサドシュ(1899?1972)あたりを最後の世代として、教育の段階で演奏と作曲は切り離されてしまうのである。出版は1894年、ルデュック社。
作曲家、ピアニスト、研究家。1959年、石川県金沢生まれ。70年から74年までピアノを宮沢明子氏に師事。
15歳で渡仏、パリに学ぶ。作曲を独学で学び、ピアノのレッスンに並行して広範囲にわたる作曲家の研究に取り組む。78年、知られざる名作を日本に紹介すべく帰国、研鑽を重ね、現在200人の音楽家を対象として研究、演奏を行っている。
第7回ラ・ロシュル国際コンクール第2位(1位なし)、第1回現代音楽コンクール審査委員長(故・園田高弘氏)奨励賞、第3回村松賞大賞、金沢市文化活動賞、石川テレビ賞ほかを受賞。エピックソニーよりアルカン選集全8巻、自作アルバムを発表。