第21回 ソナタ第9番 Hob.XVI/4 二長調
ハイドンの初期の作品の中では、聴かれる機会の多いニ長調の小さなソナタです。音符の数が少なく、単純なメロディーと伴奏でここまで愛らしい雰囲気が曲全体を包んでいることに、私は弾くたび感動してしまいます。1楽章は、展開部でイ長調になったあと、ロ短調に転調しますが、再びテーマがもどってきたあとは、2・3楽章全てをニ長調でまとめています。
ハイドンのソナタは長調で書かれたものが多いですが、その割合は果たしてどれくらいなのでしょうか。断片のみ残っているものや、消失したものも含めて数え、さらに重複して数えられているものは左側の数字(全65曲)で、消失・断片のみ以外で調査したものは(全52曲)、カッコ中の数字です。
長調 | 短調 | ||
ニ長調 ハ長調 変ホ長調 ト長調 イ長調 変ロ長調 ヘ長調 ホ長調 変イ長調 ロ長調 |
10(9) 10(8) 9(7) 7(7) 6(4) 5(3) 4(3) 3(3) 2(2) 1(0) |
ホ短調 ハ短調 ロ短調 ト短調 嬰ハ短調 ニ短調 |
3(2) 1(1) 1(1) 1(1) 1(1) 1(0) |
1987年3月22日生まれ。
1996年 ピティナ・ピアノコンペティションB級奨励賞。1998年 第15回教育連盟ピアノオーディションA部門入賞、同入賞者演奏会出演。2000年 ピティナ・ピアノコンペティションD級銅賞。2001年 第17回かながわ音楽コンクールユースピアノ部門中学生の部第1位、総合第2位、神奈川新聞社社長賞受賞。トップコンサートにて神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。2003年 第1回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2004年 第5回ショパン国際ピアノコンクール in Asia、アジア大会奨励賞。第9回浜松国際ピアノアカデミー受講。ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞、併せて東京都知事賞、讀賣新聞社賞、ヒノキ賞、王子賞、洗足学園前田賞受賞。第2回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2005年 フランスのMoulin d'Andeにて行われたマスタークラス受講。アメリカにて行われたジーナ・バックアゥワー国際ピアノコンペティションYoung Artist部門第6位。第3回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。
2006年 ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞受賞。併せて文部科学大臣賞、讀賣新聞社賞、ミキモト賞、王子賞、三菱鉛筆賞受賞。
幼少の頃より現在に至るまで江口文子氏に師事。モスクワ音楽院にて、パーヴェル・ネルセシアン教授に師事。これまでに、佐藤俊、日比谷友妃子の各氏に師事。