ハイドンの世界

第11回 ソナタ第2番 Hob.XVI/7 ハ長調

2007/07/19
SONATA No.2 Hob.XVI/7 Allegro moderato-Menuet-Trio-Finale

小規模な曲ながらも、ハ長調の暖かい雰囲気に包まれた曲です。1楽章は、ハイドン自身の弦楽四重奏を思い起こさせられるよう和音を冒頭から使用しています。Menuetをはさみ、アタッカで入るTrioは調性が変わり、ハ短調になります。緊張感のある展開の後は再びMenuetへ戻り、最後のFinaleでは、右手と左手が交互にメロディーを追いかけていき、まるで楽しく会話しているかのような雰囲気のうち、終わります。

ハイドン・ひとことメモ
「第11回 ハイドンの容貌 その2」
(前回の続き)ハイドンの伝記には、次のように書かれています。 「~顔の輪郭はかなり整っていて、まなざしは表情に富んでおり、火のように輝くが、しかしそれも極端には走らず、好意的であり、人好きのするものであった。ハイドンが厳粛な気分の時には、顔の輪郭はまなざしと結び合わされ、威厳を示した。そうでない時の会話の際には、軽く、明るい、愛想のよい顔つきをした。私は、彼が大声を立てて笑うのは、聞いた事がなかった。」
「ハイドンの骨組みは中位であった。肉はついていなかった。彼のかぎ鼻は、顔のその他の部分と同様にあばたがひどく、ハイドンは自分自身が醜いと思っていた。」
ソナタ第2番 Hob.XVI/7 ハ長調

第1楽章 ♪試聴 
第2楽章 ♪試聴 
第3楽章 ♪試聴 

前山 仁美(まえやまひとみ)

1987年3月22日生まれ。
1996年 ピティナ・ピアノコンペティションB級奨励賞。1998年 第15回教育連盟ピアノオーディションA部門入賞、同入賞者演奏会出演。2000年 ピティナ・ピアノコンペティションD級銅賞。2001年 第17回かながわ音楽コンクールユースピアノ部門中学生の部第1位、総合第2位、神奈川新聞社社長賞受賞。トップコンサートにて神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。2003年 第1回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2004年 第5回ショパン国際ピアノコンクール in Asia、アジア大会奨励賞。第9回浜松国際ピアノアカデミー受講。ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞、併せて東京都知事賞、讀賣新聞社賞、ヒノキ賞、王子賞、洗足学園前田賞受賞。第2回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2005年 フランスのMoulin d'Andeにて行われたマスタークラス受講。アメリカにて行われたジーナ・バックアゥワー国際ピアノコンペティションYoung Artist部門第6位。第3回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。
2006年 ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞受賞。併せて文部科学大臣賞、讀賣新聞社賞、ミキモト賞、王子賞、三菱鉛筆賞受賞。

幼少の頃より現在に至るまで江口文子氏に師事。モスクワ音楽院にて、パーヴェル・ネルセシアン教授に師事。これまでに、佐藤俊、日比谷友妃子の各氏に師事。

ハイドンの世界:http://j-haydn.blogspot.jp/

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