第03回 ソナタ 第4番 ト長調 Hob.XVI:G1
曲全体を通して、下降する音系がうまく使われていて、少しおどけてみせているような、可愛らしい曲です。1楽章は、アウフタクトで始まる、4分の2拍子。このアウフタクトの音系が、1楽章のいたる所に出てきます。MenuetとTrioののどかな雰囲気の後には、賑やかなFinaleが始まります。途中、ト短調に転調し、緊張感のあるフレーズが聴こえてきますが、最後は再び華やかな雰囲気のうちに幕を閉じます。
ハイドンの父親、マティアス・ハイドンは、ローラウ市場の判事であり、車大工職人でもありました。当時の主な交通機関は馬車でしたので、車大工は時代に合った職業でした。また、マティアスはテノールの美しい声をもち、歌いながら自らハープで伴奏する、歌が大好きな父親でした。母親のマリア・ハイドンは、宮廷の料理人で、子どもたちを幼少の頃から厳しくしつけました。家族で歌いあったり合唱をしたりと、明るく楽しい家族だったようで、この幼少の頃の環境が、ハイドンの音楽に影響しているのかもしれません。のちにハイドンは両親について、次のように語っています。「私の両親はすでに私が物心ついた頃から、清潔にすることと整頓をすることを、厳しくしつけてくれました。この二つは私の第二の天性になったのです。また、神を敬い畏れること、それから貧乏であったのでやむを得なかったのであろうが、倹約を旨とし、勤勉の心を持ち続けるように励ましてくれた事を、両親に感謝しています。」
1987年3月22日生まれ。
1996年 ピティナ・ピアノコンペティションB級奨励賞。1998年 第15回教育連盟ピアノオーディションA部門入賞、同入賞者演奏会出演。2000年 ピティナ・ピアノコンペティションD級銅賞。2001年 第17回かながわ音楽コンクールユースピアノ部門中学生の部第1位、総合第2位、神奈川新聞社社長賞受賞。トップコンサートにて神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。2003年 第1回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2004年 第5回ショパン国際ピアノコンクール in Asia、アジア大会奨励賞。第9回浜松国際ピアノアカデミー受講。ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞、併せて東京都知事賞、讀賣新聞社賞、ヒノキ賞、王子賞、洗足学園前田賞受賞。第2回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2005年 フランスのMoulin d'Andeにて行われたマスタークラス受講。アメリカにて行われたジーナ・バックアゥワー国際ピアノコンペティションYoung Artist部門第6位。第3回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。
2006年 ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞受賞。併せて文部科学大臣賞、讀賣新聞社賞、ミキモト賞、王子賞、三菱鉛筆賞受賞。
幼少の頃より現在に至るまで江口文子氏に師事。モスクワ音楽院にて、パーヴェル・ネルセシアン教授に師事。これまでに、佐藤俊、日比谷友妃子の各氏に師事。