ショパン物語

番外編13 世界へ

2011/11/18
番外編13 世界へ
1、ベルリン旅行
・・・ショパン家のサロンの常連客だったワルシャワ大学動物学教授フェリクス・ヤロツキが、博物学者たちの国際会議が催されるベルリンへ招待され、以前から外国に行きたがっていたフレデリックも一緒に連れて行ってくれたのだった。ベルリン滞在は約2週間で、最初は、学者達の晩餐会につき合わされていたフレデリックだが、その後はオペラ通いを続けた。ワルシャワの家族への手紙にも「オペラ通い以外は何もしていない」と書き送っている。「メンデルスゾーンを見かけたが、話しかけられなかった」という手紙も書いている。

2、世界へ
・・・父二コラは、フレデリックをワルシャワの外、世界的音楽都市へ行かせる為に、文部大臣に奨学金の申請書を出した。しかし、これは却下されてしまい、後に、私費でウイーン旅行に行かせる。ベルリン、そしてウイーンでの音楽経験で、フレデリックはますます音楽の中心地への留学・音楽活動を熱望したのだった。

林 倫恵子(はやしりえこ)

漫画家・ピアノ指導

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