賞金総額15万円を目指して大学・大学院での研究を発表する学生向けイベント「学生プレゼンコンペティション」。記念すべき第1回が、3月20日東音ホールで開催されました。
「力強い知的リーダーシップで、会場のハートと頭脳を射抜くような鮮やかなプレゼンを!」とのピティナ職員からの難しい要求に、適性試験を通過した7組8名の応募者が真っ向から挑戦。プレゼンのテーマは多岐にわたり、所属大学や学問の壁を超えた知的イベントとなりました。
発表の形式は一組15分の発表と10分の質疑応答。テーマは自由。褒賞は賞金総額15万円、金賞の方には専務理事との採用最終面接にも進んでいただくことも可能です。
当日は、「ミャンマーの古典音楽」といった音楽の会社ピティナにぴったりの話題から、「スピントロニクス」「熱流のホール効果」といった本格的な物理学研究まで。また、音楽のフリーペーパー(『Bridge』)のクラウドファンディングといった実践的な活動報告など、幅広いテーマのプレゼンが行われました。いまだかつてない密度の知性がピティナに結集したといえるでしょう。
ピティナ・ピアノコンペティションをイメージした「公平で透明性のある審査」が、本イベントの特徴。1組15分の報告・10分の質疑応答に対して、審査員が「採点票」を書き込みます。
発表の合間には、ピアノの先生とピティナ本部事務局員の「Wキャリア」で働く篠田美優によるトークコンサートも。音楽家を目指すきっかけになったという想い出の2曲が披露されました。
7組のプレゼンの終了後、審査員はすぐさま別室での審査会議へ。審査員4名の採点を元に採点基準の確認が行われました。
その間にホールでは、ピティナ職員によるピティナの企業紹介。参加者のスタイルに合わせて研究報告の様式でピティナを紹介しました。
厳正なる審査の結果、金賞と銀賞が決定しました。さらに参加者が投票して決定する「聴衆賞」は、同点で2名に授与。青木さんは金賞と聴衆賞のW受賞となりました! 審査発表後には、各審査員の採点票が、参加者のみなさんに配布されました。
金賞 | 6万円 | 青木 若菜 | 好意伝達における援助行動の有用性の検討 |
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銀賞 | 4万円 | 齊藤 巧真 | 物質の応答理論~熱流のホール効果~ |
聴衆賞 | 2.5万円 | 青木 若菜 | 好意伝達における援助行動の有用性の検討 |
西江 美月 | ミャンマー古典音楽の研究 |
ピティナでは、今後も「就活と研究がひとつに繋がっている、より豊かな大学生活のある社会」を目指して、学生プレゼンコンペティションを実施してまいります。「大学で自ら計画を立て、独自性のある研究を遂行している学生こそが優れた人材である」という新しい常識が、これからの就職活動のスタンダードです。