ソロ部門・デュオ部門
出演者インタビュー(D級金賞:永田怜さん)
第2部
12.永田 怜 /D級[金賞]
当日の演奏曲目
- D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159/L.104
- シャミナード:主題と変奏 Op.89
- Q:演奏曲について
- 折角の機会なので、あまりコンクールやコンサートで聴いた事がないような曲を弾いてみたいと思って、 シャミナードの主題と変奏を選びました。 フランスの雰囲気やおしゃれな美しいイメージを、聴いて下さる方々に感じ取ってもらえるような演奏がしたいです。 スカルラッティは少し前にコンクールで弾く機会があり、他のソナタも弾いてみたいなと思って、 以前から好きだったこのソナタを選びました。 はつらつとした金管楽器のような音色を出せるようにしたいです。
- Q:入賞者記念コンサートへの意気込み
- 第一生命ホールは一昨年、特級ファイナルを聴きに行ったときに初めて行ったのですが、 あのホールでまさか自分が演奏できる機会がいただけると思っていなかったので、 とても楽しみです。 自分の音をホールの隅々までしっかり響かせて、聴いて下さる方々の印象に残るような 演奏をしたいです。
- Q:飛び級でのD級挑戦でしたが、飛び級したことで感じたことはありますか。
- 最初はロマンで違う曲を考えていたのですが、手の大きさの問題や他の時代の曲との
バランスも考えて、曲を決めました。
毎年コンペでは結局選ばない曲も含めて、なるべくたくさんの曲を弾いてから、 先生と相談して決めるようにしていますが、今年は特に飛び級だったので、 自分に合った曲(自分の特性や体格も含めて)を選ぶことの大切さを感じました。 - Q:コンペティションの思い出をお聞かせください。
- 小2からコンペに参加していますが、小4までソロは毎年惜しいところで全国決勝大会に進めず、
悔しい思いをしました。
初めて全国に行けたのは小4のときの姉との連弾(中級A)で、入賞はできませんでしたが とても嬉しかったです。 限られた時間でソロと連弾の両方を練習するのは大変ですが、純粋に連弾は楽しいですし、 連弾をやることで自分や相手の音がよく聴けるようになって、ソロにも良い影響がたくさんありました。
また、コンペに参加するようになって同じ門下の方々と交流が深まって、良い刺激をたくさんいただきました。 ピティナのスタッフの方々、地元の楽器店の方々、ステップやコンペで知り合った他教室のお友達や 先生方にも、色々なところで声をかけていただくことが年々増え、これもまた励みになっています。
今回受賞して、改めて普段から色々な方々に支えられていることを実感して、とても感謝しています。 - Q:沢田菊江先生、赤松林太郎先生、小蔦寛二先生、3人の先生に就いていらっしゃいますが、それぞれの先生から学んだ、大切なことは何ですか。
-
沢田先生には、いつも耳と指先をちゃんと使って弾くように教えていただいています。
特にコンクールでは緊張感もある中で、
冷静に自分の音を聴きながら指先まで意識して弾くのはとても難しいですが、
自分の音がホールの後ろの席まで響き渡るのをイメージするようにしています。
赤松先生には聴いて下さっている人を魅了するような表現の仕方を教えていただいています。 赤松先生のレッスンはいつも刺激的で新しい発見ばかりで、毎回受けるのがとても楽しみです。
小蔦先生には1音1音の入り方、タッチの仕方など、細部までこだわることの大切さを学びました。 姉との連弾も教えていただいていますが、自分たちでは思いつかないようなアイデアも 教えて下さって、ハッとさせられることも多いです。 - Q:暗譜は得意ですか。暗譜の時にはどのような工夫、方法を実践していますか。
- 暗譜は結構得意な方だと思います。 譜読みも早い方なのでとくに暗譜や譜読みで苦労したことはあまりないのですが、その分、雑に読んでしまいがちなので、 楽譜指定のテンポで弾けるようになっても1日に何回かはメトロノームに合わせてゆっくり弾いて、 和声を味わったり左右のバランスを考えたりして、楽譜に書かれた細かい部分を見逃さないようにしています。
- Q:いつか弾いてみたい、憧れの一曲はありますか。その理由はなんですか。
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
昨年初めてコンチェルトを経験させていただく機会があり、自分の音がオーケストラの音に包まれているような 感覚がとても気持ちよくて楽しかったのでまた経験したいです。 この曲の力強さと超絶技巧に魅力を感じるので、いつか弾いてみたいです。 - Q:10年後、あなたはどんな人になっていると思いますか。また、どんな人になっていたいと思いますか。
- 音楽大学に通って、ピアノ(音楽)の勉強をしていたいです。 ピアノの調律師にも興味があるので、調律の勉強もしてみたいです。
入賞者記念コンサートについて
飛び級での金賞
ピアノを弾くことについて
調律の勉強もしてみたい
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