ソロ部門・デュオ部門
出演者インタビュー(Pre特級銀賞:荒井 玲奈さん)
第1部
14.荒井 玲奈/Pre特級[銀賞]
当日の演奏曲目
- W.A.モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475
- Q:Pre特級全国大会「リサイタルステージ」ではモーツァルトのピアノソナタ第14番ハ短調 K.457を演奏されました。
今回入賞者記念コンサートで演奏される幻想曲 ハ短調 K.475は、同調・ほぼ同時期に書かれ、同時に出版された作品です。 この選曲にこめた意図は何ですか。 - 私がリサイタルステージで演奏したソナタK.457と今回演奏させて頂く幻想曲K.475は、幻想曲をソナタの前奏として捉え二曲合わせて演奏することもあり、また一つの作品として単独で弾かれることもあります。モーツァルト自身も演奏会で幻想曲をソナタなしで演奏しています。
幻想曲は即興的に楽想が繰り広げられ、長調と短調のコントラストが激しく、最後には3オクターブをもダイナミックに駆け上がります。
一つの作品として完成している幻想曲ですが、ソナタと合わせて聴いてみると後にベートーヴェンの「悲愴」ソナタに影響したのではないかと思われる箇所が見えてきます。幻想曲を勉強することによって、よりモーツァルトのハ短調の深淵を覗けるのではないかと思い、また皆様にも聴いて頂きたく思いました。 - Q:演奏曲について
- この曲は、即興的な自由さを見せる中で、特にテンポ、強弱、調性のコントラストが激しいです。
まず冒頭の調号が書かれておらず、Andanteで不気味な階段を降りながらさまようかのように始まります。徐々にニ長調の天国のようなメロディが聴こえ出し、と思いきやイ短調Allegroで突然嵐が襲ってきます。それから変ロ長調の内省的な穏やかな楽想に繋がり、突如Piu allegroで感情が溢れ出すように激しいトレモロで嘆き、失望し、そして冒頭の主題に再び戻り、最後には3オクターブを駆け上がる、とてもドラマチックな曲です。 - Q:最近のマイブームは何ですか。
- YOGAと映画鑑賞です。
モーツァルトのハ短調の深淵
モーツァルト:幻想曲K.475 (pf.田崎悦子)
全国大会の演奏
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