出演者インタビュー(2台ピアノ上級:石橋 愛&内田 野乃夏)

第2部
11.石橋 愛&内田 野乃夏 /2台ピアノ上級[第1位]
当日の演奏曲目
  • ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカからの3楽章」 より 第1、3楽章
石橋 愛さん
「羊と鋼の森」で吹替演奏
Q:映画「羊と鋼の森」での吹替演奏をされていますが、どのようなきっかけでしたか。また、レコーディングの風景などをお聞かせください。
ピアノデュオのご指導でお世話になっている石岡久乃先生から紹介していただき参加しました。普段の演奏会のように自分の感じたことを演奏で表すだけでなく、その役柄に添うような演奏を求められ、とてもいい勉強になったと思っています。
Q:演奏曲について
ペトルーシュカはストラヴィンスキーが作曲した管弦楽のバレエ音楽です。バービン編曲の2台ピアノ版は、ストラヴィンスキーが描き出したコミカルかつシリアスな人形達の物語や祭りの民衆の様子等を忠実に再現することができます。さながらバレエを見ているように様々な表情を感じていただけるような演奏を目指せればと思います。
内田 野乃夏さん
憧れのメシアン
Q:いつか弾いてみたい、憧れの一曲はありますか。
メシアンの「鳥のカタログ」を全曲弾きたいと思っています。近現代音楽が大好きなのですが、特にメシアン旋法はとても神秘的で、音と音の奇跡の出会いに好奇心が駆り立てられるのです。
Q:最近感動したことは何ですか。
先日、祖母の80歳のお祝いをしました。
80歳になってもなお、踊りや華道の後進への指導を行い、ボランティアや町内の仕事で忙しく活動し、輝いている祖母の姿に感動しました。日米親善でカーネギーホールで舞ったこともある祖母は私の憧れです。
おふたりに質問!
Q:お二人とも揃って、お互いの性格や趣味が異なるとおっしゃっています。自分とは異なるペアの相手から、どんなことを学んできましたか。また、どのような点を尊敬しますか。
石橋 愛さん
内田さんと一緒にデュオをしていると、様々な点で彼女の推進力に驚かされます。私が音楽を停滞させてしまうようなところは彼女が無理なく進めてくれるし、練習中に悩んでいても彼女の一言で大きく演奏をいい方向に向かわせることができます。
それは、デュオにはもちろん、私のソロの演奏においても非常にいい刺激になっていると感じます。
内田 野乃夏さん
石橋さんは曲のイメージや音の表情を言葉で表す事がとても上手で、私たちの音楽に大きな影響を与えてくれています。
インスピレーションで曲に取り掛かることが多い私にとって最も尊敬すべき音楽家で信頼できる友です。
彼女の奥深い低音が鳴ると私の高音がより躍動するように思え、デュオの可能性が広がっていくのを感じます。
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