出演者インタビュー(G級銀賞:加古彩子さん)

第1部
13.加古 彩子 /G級[銀賞]
当日の演奏曲目
  • ドビュッシー:前奏曲集より「交代する3度」「オンディーヌ」「ミンストレル」
入賞者記念コンサートについて
Q:演奏曲について
クロード・アシル・ドビュッシーは、「印象派」と言われるフランスの作曲家で、伝統に縛られずに新しい自由な音楽を作り上げ、現代音楽への可能性を切り開いたとされています。
前奏曲は2巻全24曲で構成されており、今回はその中から3曲を演奏させていただきます。ドビュッシーの独特な響きや色彩感、空気感などを表現できるよう、そして聴いてくださる方の頭の中で曲それぞれのイメージが膨らむよう、演奏したいと思います。
Q:入賞者記念コンサートへの意気込み
素敵なコンサートに出演させていただくことをとても嬉しく思います。聴いてくださる方に楽しんでいただけるよう、そして私自身も楽しめるよう、演奏したいと思います。
コンペティションの思い出
Q:思い出のレッスンはありますか。
全国大会前のレッスンで、「聴いてくださる方の印象に残るよう、爪痕を残しておいで」と先生が言ってくださったのが特に印象に残っています。本番前にその言葉を思い出して、また聴きたいと思ってもらえる演奏を目指しました。
Q:思い出の一音はありますか。そのエピソードをお聞かせください。
1次で弾いたショパンのロンドの1音目がかすれてとても焦ったのが思い出です、、、
Q:2018年、2019年とG級に参加されていますが、前回と今回でどのような変化を感じましたか。
春から大学生になり環境が変わって、高校生の時よりも時間に余裕ができ、昨年よりも音楽により向き合えたように感じます。ただ弾く練習だけでなく、研究する時間やどのように弾きたいか考える時間が増えました。
全国大会のプログラムを見ると、デュティユーの選曲(ピアノソナタ 第3楽章 「コラールと変奏」)が目を引きます。どのような理由での選曲でしたか。
私は手がとても小さくいつも選曲に苦労するのですが、この曲は手の小さい私でも弾けそうだと勧めていただいたのが弾き始めたきっかけです。堂々としたコラールが25分のプログラムの締めくくりに良いなと思い、今回選曲しました。旋法的な和声感と、独特なリズム感がとても好きです。
Q:コンペティションの思い出をお聞かせください。(お世話になった方など)
コンペを受ける度に、熱心にご指導してくださる先生や家族、友達、多くの方々に支えていただいているなと実感します。
ピアノを弾くことについて
Q:ご自身の長所・短所(伸ばしたいところ)をどう捉えていますか。
私は明るくて軽い曲がとても好きで、逆に暗くて重い音が出せないのが今の短所であり、課題です。多くの音楽に触れて、感覚を掴んでいきたいと思っています。
Q:暗譜は得意ですか。暗譜の時にはどのような工夫、方法を実践していますか。
私は、毎日練習していたら、気づいたときには覚えています。本番前にはゆっくり弾いて譜面の確認をします。
Q:ピアノを弾いていて良かった、と思う瞬間はどんな時ですか。
日々夢中になれるものがあるということが、ピアノを弾いていて良かったと思うところです。常に努力し、そしてその努力が重なり人の心を動かす演奏ができたらと思い練習に励む、充実していて楽しい毎日が、とても幸せです。
これからのこと
Q:いつか弾いてみたい、憧れの一曲はありますか。
オーケストラと共演してみたいです。
Q:10年後、あなたはどんな人になっていると思いますか。また、どんな人になっていたいと思いますか。
音楽に携わり、音楽の楽しさを伝えることができるような人になっていたいです。
Q:最近感動したことは何ですか。
いつもレッスンで先生が弾いてくださる音に感動しています。伝える・語る演奏とはこういうことなのだと実感し、いつもとても勉強になります。
Q:最近のマイブームは何ですか。
お好み焼きを醤油で食べることです。
全国大会の演奏(ショパン:序奏とロンド 変ホ長調 Op.16)

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