頑張りは結果となることを信じて、自由な表現を目指す

E級
松本眞理絵 さん

★演奏曲目★

ラヴェル:水の戯れ

◆ピアノを始められたきっかけを教えてください。

幼稚園の年少のとき、年中・年長のお姉さんたちがピアノでいろんな曲を弾いているのを聴いて、ピアノに憧れていたんです。それで、幼稚園の先生から15分のレッスンを受けるようになりました。

◆今もその先生に習われているのですか?

いえ、今の先生とは、小学生のときに、あるコンクールを通じてお知り合いになりました。それから何年か経って、偶然、ピティナ・ピアノコンペティションの予選で先生を見かけたんです。そのとき先生は生徒さんと予選を聴きに来られていて、「とても熱心な先生なんだな」って思いました! それで、母が声をかけたことから、私も先生に習えることになって……! 今は私の学校の近くに先生の勤めている学校があって、週に2回通っています。

◆様々なタイミングが合って今の先生に習われることになったのですね。初めてコンペを受けてくださったきっかけは何だったのでしょうか。

小学1年生のとき、同じ小学校の先輩に「受けてみたら?」って勧められたことから、初めてA1級を受けてみました。それから毎年、「今年こそは全国大会に出場するぞ!」という気持ちで受け続けていたら、小学4年生のときに初めて全国大会に出場することができたんです! そのとき、頑張っていれば結果が残せるんだなってことが分かって、とても嬉しくなりました!

◆努力が報われるエピソードがあったのですね。毎年挑戦してくださり、ありがとうございます。松本さんは今年度初めてE級を受けてくださっていますね。

D級は、すでにチャレンジしていたので、今年は、一つ上のE級を受けてみようと強く思いました。そして、今回のE級の課題曲ですが、モーツァルトのピアノソナタは、初めて聴いた時に素敵な曲だなと思い、これに決めました。また、ショパンの即興曲は、小学生の頃に、好きで弾いていた曲でしたので、これに決めました。 バッハは、響きがとってもきれいで「弾いてみたい!」って思ったので、「平均律クラヴィーア曲集第1巻第13番」に決めました。「古寺ななえ/さざ波の記憶」は、近現代の課題曲をすべて聴いてみたときに、一番弾きたいと思い、これにしました。課題曲決めのときは、先生から助言をいただくことも多いんですけれど、今回は割とすんなりと決まりました!

◆ご自分にうまくマッチする曲を見つけることがポイントなのですね。予選を通過された後は、どのようなことに気を付けて練習をされましたか?

予選通過後は、タッチを変えて、それぞれの曲の音色やイメージを自分なりに作り上げることに専念しました。あと、ピティナ・ピアノステップを受けてアドバイスを頂戴し、参考にさせていただきました!

◆ステップは本番に向けての練習・リハーサルにもなりますよね。こちらも併せて受けてくださり、ありがとうございました。では、本選通過後はどのような練習をされたのでしょうか。

ここに来るまで4曲すべてを弾き通したことがなかったので、本番で通して弾けるようにたくさん練習しました。思っていた以上に、体力的にも精神的にも大変で、苦労しました。それから、この期間にプログラムを時代順に組み直しました。その方が、手がだんだん慣れてくる感じがしたんです。

◆通し練習を繰り返すことで、もっとご自分に合う曲順を見つけられたのですね。金賞のご獲得、おめでとうございました!

ありがとうございます! でも、本番ではいつものように弾けなくてショックだったこともあって、まさか金賞をいただけるとは思ってもいませんでした。ベスト賞で名前が呼ばれなかったときは、「今年はだめだったんだな……」って落ち込んでいたので、金賞が発表されたときは耳を疑ってしまいました!

◆そうでしたか、こうした経験は自信に繋がってきますね! 松本さんは3月の入賞者記念コンサートではどのような曲を演奏してくださるのですか?

私は「ラヴェル/水の戯れ」を演奏します。いろんなCDを聴いてみて、一番自分に合ったものを選びました。高音がキラキラしていて、和音がとってもきれいなんです! 小さい音が多くて難しいけれど、そこの表現を研究していきたいと思っています。

◆松本さんのラヴェル、とても楽しみにしております。それでは、入賞者記念コンサート当日への意気込みをお聞かせください。

私にとってはピティナで全国大会に出場することが目標だったので、入賞者記念コンサートなんて夢のまた夢でした。その舞台に上がれるということで、聴いてくださる皆さんに素敵な演奏がお届けできるように精一杯頑張ります!

◆ありがとうございました。練習頑張ってくださいね! 最後に、次の目標に向けての抱負をお願いします。

今はまだ精神的に弱いところもたくさんあって、本番のときに緊張で萎縮してしまって大胆な表現ができないことが多いんです……。でも、これからは本番でももっと大きく自由な表現ができるように鍛えていきたいと思います!

(取材日:2013/12/15)

演奏動画