独特なリズムが「合っている」2人で喜びを胸に
連弾中級
石井ももさん
★演奏曲目★
青木 進:SEPTEMBER ILLUSION
◆ピアノを始められたきっかけを教えてください。
友達がピアノ教室に通っているのを見て、「楽しそうだな」って思ったことがきっかけです。3歳のときから習い始めました。
◆石井さんは2005年から毎年ピティナ・ピアノコンペティションを受けてくださっていますね。
はい、先生のおすすめで初めてB級を受けてから、毎年受けることが習慣になっているんです。最初はソロだけ受けていたんですけれど、連弾があることも知って、2009年から舞菜ちゃん(※横井舞菜さん)と一緒に挑戦しています。
◆最近は、毎年、ソロと連弾と、両方とも出場されているのですね。今年度の課題曲の選択理由は何だったのでしょうか。
予選で弾いた「シューベルト/4つのポロネーズ Op.75より第4番」は、他の曲も全部聴いて選んだところ、舞菜ちゃんと意見が合ったので、すぐにこの曲に決まりました。もう一曲は、まず候補の4曲から、リズム感と動きがあって、自分たちに合っていると思った2曲に絞って、そのあと先生と相談して、「篠原真/山のざわめき」に決めました。
◆予選通過後はどのような練習をされたのですか?
本選でポロネーズを弾くことになったので、そのリズムにこだわった練習をしたんです。それから、ホールでの響きを意識して、ペダリングの効果を想像することもありました。空いているときはなるべく舞菜ちゃんと会って、週に3回くらい一緒に練習しました。
◆ご予定を合せるのが大変だったのではないかと思います。決勝では、ポロネーズに加えて邦人曲も演奏しなければなりませんでしたが、そちらに向けてはどのような練習をされたのでしょうか。
まず4手のバランスを考えて、指の使い方や形、音色などの細かいところを2人で相談して、タッチに気を付けました。練習を始めたときは合わなくて大変だったところも、この頃にはちゃんと合うようになってきました。
◆話し合いを重ねて、長く一緒の時間を過ごすことで息も合ってきたのかもしれませんね。見事金賞をご獲得されたときのお気持ちはいかがでしたか?
本番はうまくいったし、2人とも過去最高の演奏ができたと思っていたのですが、まさか金賞をいただけるとは思っていなくて……。とても驚いたし、嬉しかったです!
◆本当におめでとうございました。3月の入賞者記念コンサートでも舞菜ちゃんと共演できることになりましたね。
ありがとうございます。とても嬉しいです! 入賞者記念コンサートでは「青木進/SEPTEMBER ILLUSION」を演奏します。リズムが独特で、私たちに合っている曲だと思います。難しいところもあるけれど、楽しく練習しています。
◆お2人の演奏がとても楽しみになってまいりました。ではここで、入賞者記念コンサート当日の意気込みをお聞かせください。
出演できる喜びを胸に、2人にできる音楽の世界観を表現していきたいです。
◆ありがとうございました。当日も楽しんでいただけたらと思います。最後に、次の目標に向けての抱負をお願いします。
今後もさらに連弾での音楽性を育てられるように、2人で力を合わせて頑張ります!
(取材日:2013/12/23)