ソロも2台も他コンクールも、固定観念なく自在に
2台ピアノ初級
河原果音 さん & 河原実音 さん
★演奏曲目★
ピント:「こどもの情景」より
走れ! 走れ!、輪になって踊ろう!
◆お二人がピアノを始められたきっかけは何でしたか?
(果音さん)
私は3歳からヴァイオリンを習っていました。それで、ヴァイオリンの上達のためにピアノも弾くといい、と聞いたので、小学校に入学すると同時にピアノのレッスンにも通い始めました。
(実音さん)
私も同じで、3歳からヴァイオリンを習っていました。幼稚園の年中さんになった4月に、お姉ちゃんが長澤先生の体験レッスンに行くのについていったら、私もピアノを習いたくなってしまって。9月からレッスンに通い始めました。
◆お二人とも3歳から始めたヴァイオリンの上達のために、ピアノを習い始めたのですね。確かに、複数の楽器を経験すると、相互作用で上達するとはよく聞きます。それでは、今、ご指導いただいている長澤先生とは、どのようにして出会われたのですか?
(果音さん)
友達が長澤先生のレッスンに通っていて、母と一緒に発表会のビデオを見せてもらったんです。みなさんとってもお上手な演奏で、また楽しそうに演奏されているのに惹かれて、母が友人を介して紹介してもらいました。
◆その長澤先生のご指導のもとで、コンペティションにも参加され始めて下さっていますね。今年度は、姉妹ペアで初めて2台ピアノにご参加くださいましたが、何かきっかけがあったのでしょうか。
(お二人)
毎年、お友達や姉妹で、連弾を経験してきました。今年は、2年に1度の2台ピアノの部があったので、よい経験になるかなと思い、挑戦しました。
◆初めての2台ということで、課題曲はどのようにして選ばれましたか?
(お二人)
グルリットは音源がなかったのですが、「固定観念なしに自由に発想しながら、楽しく演奏できるように作っていきましょう」と先生がおっしゃいました。もう一曲のほうはグルリットとの相性を考え、私たちの雰囲気にもあっているような気がして、ウィーンのロンドになりました。
◆「ウィーンのロンド」の楽しい雰囲気がお二人にピッタリだったのでしょうね。予選を通過されて、決勝大会に向けてはお二人でどのような練習をされましたか?
(お二人)
わたしたちはそれぞれ、ソロ本選や他コンクールの最終審査もありました。それと並行しながらだったので、2台の練習ばかりとはいかなくて、大変でした。ホールをお借りして練習し、響きを考えたペダリングを付け加えたり、逆になくしたり、色々と調整に調整を繰り返したことが、本番のホールでの演奏にも生かされたと思います。
◆いくつもの本番と並行しながら、お二人で練習を重ねられたことが、大きな成果として当日の結果に結びついた感がいたします。第1位受賞、おめでとうございます!
(実音さん)
ありがとうございます! 結果を知ったときは、「とにかくびっくり!!」でした。祝賀会では色んな先生方から「おめでとう」と言っていただいて、すごく嬉しかったですし、何よりほっとしました。
(果音さん)
表彰式の日は、実音と二人だけで富山から東京まで行ったんです。ドレスをスーツケースに詰めて、3時間半かけて行きました。JR高岡駅からたまたま乗り合わせた方が、親切に乗り換えを教えてくださって、無事に会場までたどり着くことができました!
◆その親切な方が入賞を暗示していた……なんて考えると面白いですね。さてそれでは、今回の入賞者記念コンサートの選曲理由を教えてください。
(果音さん)
今回は、色々考えて、今まであまり弾いたことがない曲調のもので、新しい表現を見つけるような気持ちで選びました。ピントはブラジルの作曲家で、とても明るい曲なのでみなさんに楽しんでもらえるようにがんばります。
(実音さん)
アンサンブルが大好き、というわたしたちの気持ちが伝わるような演奏がしたいです!
◆ブラジルの作曲家が、今回は2組の出演者から選ばれていて、異国情緒あふれるステージになりそうです。新しい曲調への挑戦ということですが、お二人らしい、明るく楽しい演奏が聴けるのを楽しみにしています!
(お二人)
素晴らしいステージで演奏できるのがとっても嬉しいです。当日は、みなさんに楽しんで頂けるよう、はじけた演奏がしたいです!
◆最後に、お二人の次の目標を教えてください。
(お二人)
表現の幅を広げるために、連弾や2台ピアノ、色々な楽器とのアンサンブルを多く経験していきたいです。そして、アンサンブルの経験をソロでの演奏力向上にも繋げるべく、これからも色々な曲を練習していきます!
(取材日:2013/12/02)