ロマンティックに、息ぴったり!
2台ピアノ中級
北桜子 さん & 北向日葵 さん
★演奏曲目★
ラフマニノフ:
2台ピアノのための組曲 第2番 Op.17 より ワルツ
◆ピアノを始められたきっかけは何ですか?
≪お二人≫
もともとピアノを習っていたお母さんにすすめられて、ピアノ教室に通い始めました。
◆ピアノ教室はどうやって選ばれたんでしょうか?
≪向日葵さん≫
私が2歳のとき、町の広報誌に載っていた先生のお名前を、たまたまお母さんが控えていたんです。それで、私が4歳になって、ピアノを始めようってなったときにお電話帳から探して、伊井光子先生から習うことになりました。
◆9年前だと、まだインターネットより電話帳から探す方が多かったかもしれないですね。伊井先生の生徒さんは、皆さんピティナのコンペ・ステップを受けられていたのでしょうか。
≪お二人≫
そうですね。私たちも先生にすすめられて、最初はステップを受けてみました。その翌年にコンペを受けて、それから毎年、夏はコンペを受けることが私たちにとって当たり前になっています。
◆コンペだけでなくステップもかなり受けていらっしゃいますね。そんなお二人が、連弾や2台ピアノを始められたのは、いつ頃でしたか?
≪桜子さん≫
私が小学校1年生のときです。先生から言われて連弾に挑戦してみました。他の生徒さんも、その頃から始める子が多くて、私たちもぜひやってみたかったんです!
◆姉妹デュオとなれば、おうちで一緒に練習する機会が多いのでしょうね。
≪お二人≫
はい、私たちはとても仲が良くて、いつも楽しく練習しています! 集中力が途切れないように、1時間練習したら30分休憩、ってするようにしています。
◆姉妹仲良く、無理なく練習できているようで、素晴らしいですね。今回の課題曲もお2人で選ばれたのですか?
≪お二人≫
はい。課題曲3曲の中で、知っていたのがグリーグのペールギュントだけで、ほかの曲を聴く前からもう、2人して「これが弾きたい!」って言ってました。先生も、この曲が私たちに合っていると言ってくれたので、すぐにこの曲に決まりました。
◆みなさんの意見がピッタリと合って、ご希望通りの曲になってよかったですね。そしてめでたく予選を通過されたわけですが、2台だと一気に決勝ですね。決勝に向けてどのような練習をされましたか?
≪お二人≫
私たち、それぞれE級とF級を受けていたので、あまり2台ピアノに時間をかけられなかったんです……。だから予選通過後は、ピアノ2台を横に並べて練習ができる先生のレッスンがすごく貴重で、とにかくその時は集中するように心がけました。
◆他の級、それもE級とF級と並行して、2台ピアノの練習をするのは相当大変だったと思います。それだけに、見事1位を獲得されたときのお気持ちはいかがだったでしょうか。
≪お二人≫
私たちとしては、楽しく弾けたのですが、先生から練習のほうが良かったとダメ出しをされてしまって……。結果発表の時、ずっと不安でした。でも、名前が呼ばれたので、本当に嬉しかったです!
◆不安の中での第1位、おめでとうございました! すぐに入賞者記念コンサートで演奏される曲目を決めることになりましたが、それはどのようにされましたか?
≪お二人≫
私たち、あまり2台ピアノの曲を知らなかったので、インターネットで手当たり次第、2台の曲を聴いてみました。そのときに見つけたのがラフマニノフの組曲で、2人とも1回聴いただけで「この綺麗な曲がいい!」って強く思ったんです。先生も、この曲の華やかな感じが私たちに合っていると判断してくれたみたいで、OKをもらえました。
◆本当に息ピッタリのお2人で羨ましいです。どこまでもロマンティックなこの曲を、お2人の演奏で聴くのがとても楽しみです。
≪お二人≫
ありがとうございます。紀尾井の舞台を、このワルツで華やかにできるように頑張ります!
◆では最後に、次の目標に向けての抱負をお願いします。
≪お二人≫
来年のコンペでは2台ピアノは無いですけれど、連弾でまた入賞して、さらにその次の入賞者記念コンサートにも出られるようにしたいと思います!
(取材日:2013/11/18)