「哀」から「楽」へ遷ろう“大人の曲への挑戦”

C級
渡辺康太郎 さん

★演奏曲目★

ショパン:即興曲 第1番 変イ長調 Op.29

◆ピアノを始めたきっかけは何でしたか?

幼稚園でピアニカをやっていて、「もっと上手になりたい!」と思ったので、ピアノのレッスンに通い始めました。4歳の時です。

◆4歳からレッスンに通われているのですね。今も当時の先生に習われているのですか?

はい、そうです。僕にとってはピアノでのお母さんのような存在で、何でも相談できる大切な先生です。その先生から、もっと上手くなるようにと紹介して頂いた別の先生もいます。さらに、小学3年生の5月に、セントラル愛知交響楽団とピアノコンチェルトを共演したときに、演奏会に向けてレッスンをしていただいたのがきっかけで通い始めた先生がいて、合計3人の先生からレッスンして頂いています。

◆その年齢でオーケストラとの共演ができたのは、素晴らしい体験ですし、合計3人の先生から教われば、多様性も養われそうですね。渡辺さんは2008年度にステップに参加されてから、2011年度に初めてコンペティションに出場されていますね。今年度もご出場くださりありがとうございました。きっかけは何かありましたでしょうか?

僕は、去年、一昨年と、B級、C級で出場してきましたが、賞を獲ることができなかったんです。だから「今年こそは!」という気持ちが強くなって、頑張りました。

◆今年はついに、今までの努力が結果になったわけですね。金賞受賞、おめでとうございます! 念願叶った年となりましたが、課題曲はどのようにして選ばれましたか?

ありがとうございます。今年の課題曲はのテーマは、“大人への曲の挑戦”です! 悲しみや、お祈りや、嘆きの気持ちを表現したいと思って、選びました。

◆“大人への曲の挑戦”、ですか! 壮大ですね。練習では苦労されたことはありましたか?

苦労したのは、「バッハ/フランス組曲 第3番 サラバンド」です。音で、祈りの気持ちを表現することが難しかったです。

◆きっと決勝大会では、渡辺さんが演奏に込めた“祈りの気持ち”が、聴衆の皆さんにも伝わったのでしょうね。金賞、という結果を聴いたときの気持ちはいかかでしたか?

コンぺが始まる前に、家族と、全国大会で金賞が獲れたら犬を飼う、って約束してたんです! だから、結果発表で名前が呼ばれた時は、「やったー!」って思いました。実はもうすぐ、ヨークシャテリアが家に来るんです!

◆金賞と一緒に愛犬もなんて、今年は素晴らしい年でしたね。そんな喜びの中で、すぐに入賞者記念コンサートの曲目を決められたわけですが、今回はどんな曲を選ばれたのでしょう。

大好きなショパンの曲の中から、入賞者記念コンサートにふさわしい華やかな曲を選びました! 明るくて楽しそうなところが好きで、一生懸命練習しています。

◆コンペでは悲しみや嘆きをテーマにされていたので、それとは反対の表現が聴けるのですね。楽しみです。

はい! 良い演奏ができるように、頑張ります!

◆ありがとうございます。それでは最後に、これからの目標はありますか?

次のコンクールでも良い成績が獲れるように、これからも頑張り続けます!

(取材日:2013/11/21)

演奏動画